濃厚大河ドラマ「風林火山」再鑑賞記 #9&#10
2009年 06月 17日
濃いよぉ~濃いよぉ~濃過ぎる!!
一話の中に盛り込まれた内容の豊富さ。尋常ぢゃありません。
出来事、その過程。そして結果。出会いと別れ。
全てが後々のストーリーに反映されております!
信虎の主流軍の海ノ口城攻めを追い返して見せた、勘助。
しかし、晴信の殿(しんがり)の軍勢に合えなく城は落城・・・・
勘助にとっては、屈辱の敗北です。
しかし、晴信にとっては、違った。
元々、父・信虎の指示ではないし、その後の仕置きが父を激怒させることを知っている。
晴信にとっては、引き分け、と言ったところでしょう。
あのね、戦国合戦の引き分けって、双方に勝ち点1がつくんだよ!(爆)
ただただ、武田への恨みから志を低くし、視野を狭くしている、山本勘助を、晴信は、
「偽軍師・山本勘助、討ち取ったり!」と寸止め処分。
「このままでは、生き恥にございます!お討ち下され」
「自分で地獄に行け!」(by板垣)
心が空虚となって彷徨う勘助・・・
さて、案の定、信虎にきついお叱りを受ける若殿晴信。
しかし、もはや、父に受け入れられないことに傷ついている時代は越えました。
父に、自分の主張を堂々と述べ、我が拙きいくさをそれ程お心に留めていただけるとは!
と、ちょいと、気の利いた皮肉もチラリ。
若殿のその堂々たる武将ぶりに、それまで晴信をやや軽んじていた重臣たちの目も変わります。
部屋を辞する晴信のために、慌てて道を譲る小山田信有(^^;)
第8話で、撤退が決まって、晴信が殿を申し出た時、
「そう言えば、此度は若殿の初陣でしたな。失念しておりました(冷笑)」と、
イヤミダ小山田の存在感(^^;)を遺憾なく発揮していたのとは別人のよう。
こう言った、ほんの些細なシーンの積み重ねで、晴信の武田家重臣における認識の変化が、
うまく表されております。
凶作に終わった今年の甲斐國。
しかし、信虎は、それを省みず、信濃攻めを敢行することを決します。
このままでは、甲斐國が滅びる・・・
晴信は決意し、まず、それを傳役・板垣に伝えます。
「若・・・」
さぁ!いよいよ前半部分のクライマックスへ!
武者震いするのぉ~(≧▽≦)