武田劇場・サマーバケーション編
2009年 08月 05日
御屋形サマの御近習を
勤めし折りの頃です。
ある時、武田家重臣の、小山田ドノに御屋形サマの書状をお届けに参りました。
茶菓子などをいただき、少しばかり話をしていると、小山田ドノは、不遜なことを、おっしゃったのです!
「富士の御山は、小山田家のものぢゃ」(爆)
その物言いに、私は、
腹が立ちました。
確かに、霊峰・富士は、郡内の御領地にあります
しかし、御屋形サマも、北条に嫁がれた姫様の
安産祈願をなさった、
甲斐國のみならず、諸國においても、聖地でござ~る!
私は、御屋形サマにお願い申しあげ、夏休みをいただきました(笑)
目指すは、霊峰・富士の御頂上♪
母・弾正と共に、挑戦致しました!
騎馬で、新五合目まで、乗りつけ(笑)
そこから、いよいよ徒歩にて、いざ、勝負!
おのが体力に合わせて、ゆっくりと登って参りました。
暫くすると、登山道の
あちこちに他國の若武者が、息を切らして、寝ころんでいました(汗)
体力のある、初挑戦の若武者の方が、体力に任せて早く登り、高所の気圧変化に、身体が適応しきれず、斯様な仕儀になると、母上は教えて下さいました。
我々は、七合半ばの山小屋に、一夜の宿を頼みました。
翌早暁、暗い内に出立、いよいよ山頂踏破へと、向かいます。
九合目からの苦しさたるや、物の例えが見つかりませぬ。
既に、おのが視線の先に目指す山頂の鳥居が見えているのに、歩けども、歩けども、届きませぬ。
このまま、一生涯、届かぬのではと思いし折り、我ら親子は、鳥居を潜っておりました。
御鉢巡りと呼ばれる、噴火口周りを伝い歩き、
下山路へ。
ここから、登りでは、
ヘーコラ(>_<)していた、母上が強さを見せます。
おや、御貴殿は、下りだったら、楽チンに決まっているじゃん!と、
思われましたな?
さにあらず!サニー千葉!(爆)
下りとは、登りで体力を消耗した後に、訪れます
根本的な体力の差が現れまする!
恥ずかしながら、リュー弾は、母上に遅れを取り申した。
故に、母上が、リュー弾の体力に合わせるため、途中から殿軍を勤め、
二人は、騎馬を停め置きし、新五合目に着いたのでこざ~る!
時刻は夕刻になっておりました。その日だけでもおよそ五時間の行軍…
助手位置にて騎馬を進める、リュー弾は、つい、ウトウトとしてしまいました (-.-)zzZ
その右隣で、はんどる、と言う手綱を握る母上もついウトウト(爆)
背後の大型騎馬の武者ドノが、異変に気づき、
我が母に向けて、
激しく、くらくしょんを鳴らしました。
母上は、ハッとし、手を上げ、異変に気づき、知らせてくれた武者ドノに了解の旨の合図を送りました。
ちなみに、私は…熟睡しておりました(爆)
故に、この一件、後から母・弾正に聞きました。
母上は「私は、もう少しで貴方を殺すところであった」(爆)と、言ったのでございます。
ん?何処かで、この言葉…一度、聞いたような。
帰参し、意気揚々と小山田ドノに申しあげると、(こちらの都合の悪い部分は、割愛して ^_^;)
小山田ドノは一言「我が領内検分、ご苦労!」と鼻で笑って、立ち去ったのでした(^_^;)
イヤミダ・オヤマダと、他の御重臣方が、そう、表現される理由を此度の一件で、思い知りました (;`皿´)