武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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黒髪の乱れたる世ぞ・・・

北条夫人 願文
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みなさま、お忘れでしょうが(^^;)、リューザキ弾正、10月の三連休を利用して、
甲府に行っております(笑)
その日帰り旅行での得た物を御紹介させていただきます。

写真の文書は、「北条夫人 願文(レプリカ)」でございます。
北条夫人、武田勝頼継室については、コチラ

武田家滅亡の危機に瀕して、北条夫人が、夫・勝頼にご加護があるよう
奉納した願文がこれです。
武田神社の宝物館にて、買い求めました。
写真掲載のレプリカと共に、文章の読み下し文(と、言うのかな?)訳文を記載した虎の巻も
ついております(^^;)
その二つをまとめた物を書きますので、参考になさって下さい。


「敬って祈願いたします。南無 帰命頂礼 八幡大菩薩
此国本主・武田太郎(祖の武田信義のこと)から代々守りしが、思いがけず逆臣が現れ、
武田の御家を悩ましております。
我が夫・勝頼は、天命に任せ、自ら逆臣討伐に赴きました。
しかし、戦況が不利のため、将兵の心は乱れひとつにならず、
また、木曾義昌は、神の御心を虚しくして、憐れ父母を捨て兵を起こしました。
自ら(武田の人質になっていた)母を殺すごときの謀反でございます。
殊に許せませんのは、勝頼の代々の重臣までもが、逆臣と共に、
反乱を起こそうとしております。
そのため、領内は混乱して、仏法も妨げられております。
そもそも勝頼は、悪心なく、思いの炎は天を焦がし怒りは深くなっております。
私も共に悲しみ溢れる涙が留まりません。
神の思し召し、正が邪を下す掟が真なら、逆臣に御加護を垂らす筈はありません。
運命ここに至って、信心を自分のことにいたすつもりはありません。
神のご意志あらば、霊神、力を合わせて、勝利を勝頼ただ一人にお授け下さい。
四方の敵を退け、この兵乱を転じて禍福と為すとし、寿命長遠、子孫繁昌となりますように。
 右 大願、成就の節は、勝頼と私が共に、武田八幡神社の社壇と御垣を建て、
回廊を建立いたします。
 このことを敬って申し上げます。

 天正十年二月十九日     源 勝頼 内儀 」


皆さん、ご存知の通り、北条夫人の祈りは届かず、武運つたなく武田勝頼公は破れ、
捲土重来を計り、古府城に火を放ち、北条夫人を伴い、落ち延びます。
しかし、小山田信茂の裏切りに会い、進退窮まって、天目山の田野で自害。
天正十年三月十一日 武田家滅亡。 
北条夫人、享年20歳・・・(血涙)
 




北条夫人は、辞世の句として、 「黒髪の乱れたる世ぞ果てしなき 思いも消える 露の玉の緒」   と言う、有名な一句を残しております。
 しかし、武田勝頼公より、「このまま自分と滅びることはない。北条の家に戻りなさい」
  と、言われたらしいのですが、拒んでおります。

  「帰る雁 頼む疎隔の言の葉を 持ちて相模の国府に落とせよ」
    この様な句も残っています。

越後國出起こった、「御館の乱」の折り、北条夫人は、兄の三郎景虎への
変わらぬ助勢を、夫・勝頼に頼んでますが、勝頼公は、甲越同盟を選びます。

 「言の葉を 持ちて相模の」 のくだりを読むと、本心は帰りたかったのでしょうけど、
    もののふの妻としての気概が許さなかったのでしょうか。


言葉にしている部分、言葉に表していない部分。共に深い思いがあるように感じます。
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by salieri777 | 2009-11-02 23:20 | 戦国つれづれ