壱弐参之笑 狂言×落語×講談のコラボ企画♪
2010年 09月 20日
土曜日に、こういう企画の会に参りました。
大蔵流狂言の茂山茂(上から読んでも下から読んでも ^^;)
茂山宗彦、茂山童司。
落語家の林家三三。講談の神田山陽。(以上敬称略 ^^;;;)
この4人で、企画コラボをなさっているのですが、今回、初めて体験しました。
狂言・・・
中学・高校で、解説付きの鑑賞教室のようなものが我が校でもあったような(記憶ナシ)
ですので、ほぼ、狂言は、初めて観劇することになります。
講談も初めて。落語は・・・何度か(///∇//)
この会では、それぞれの専門の他に、他の演目にも挑戦します。
山陽さんが、狂言に出てこられたり、三三が、講談&狂言。
茂山宗彦さんが、落語に挑戦。(注:徒然亭小草若としてでは、ありませんよ~)
演目は、↑ こんな感じです。
最初の狂言では、出掛けるまでの大名を茂山茂さんが演じ、戻ってくると、山陽さん。
長袴で、少々コケてしまい・・・(笑)
その直後、本職で出てこられた時は、「袴が短いとこんなに動きやすいものか!」(^^;)
そして、講談初心者のために、決まりごとの説明。
見台を、張扇で、パチンパチン!と叩くのは知っていましたが、
知っていましたが、の「、」句点は、パチンと一回叩きます。
叩きます。の、「。」読点の時は、パチンパチンと二回叩いて違いを出すそうです。
同じ話芸の落語との違いは、人物のセリフのやりとりが主であるのが、落語。
ト書きを語るのが、講談なのだそうです。
そのあと、講談「十番斬り」を披露です。
有名な、中山安兵衛の決闘・高田馬場の講談です。
途中で、落語家の林家三三にバトンタッチ。
三三が終いまで、語り終えたあと、「お目当てはこの次ぎ!」と一礼して退場(上手へ)
下手から、羽織を着て、三三が出てきた時は、皆、大笑い。
本人も「お目当てはこの次ぎ、と言っておきながら、自分が出てくるのは・・・」と苦笑。
林家三三は、「うどん屋」をかけました(こ、この残暑厳しい中、鍋焼きうどんの噺!)
噺半ばで、狂言師の茂山宗彦さんにバトンタッチ。
「うどん屋」の上方版「風邪うどん」に内容も変ります(笑)
熱いうどんを、はふはふ食べて・・・
その所作や表情。宗彦さんがドラマで共演した、桂吉弥さんにソックリです。
兄さんに稽古をつけてもらったのだろうか?なんて、思いました。
後半は、ヒッチコックへのオマージュをテーマにした演目。
せっかくの修学旅行なのに外出禁止を食らった高校生が、事件を目撃する「裏窓」
その前の枕の、ご自身の修学旅行体験談も、面白かったです(^^;)
体育館に集まって、山手線に乗り換える練習をするというトコが・・・(爆)
次に、古典派の林屋三三さんの、非常に珍しい新作落語「ダイヤルMを回せ」
(オレオレ詐欺の話です)
そして、全員参加の「梟」 「ふくろう」に、「とり」(鳥)と、ルビが振ってあります(^^;)
梟に取り憑かれた、童司さんが、とても愛らしかったです♪
大変、愉快な異種格闘技でした(^^)
本当に楽しかったです。またの機会に馳せ参じたいですね
ちなみに・・・翌日、国立演芸場に桂吉弥さんの独演会へ行ったのですが、
残暑厳しい中、そういう季節に似合う演目をかけてました。
(もしくは、枕で、そういった季節話をしていました)
終演後、少しお話をする機会がありまして、昨日モッピー(茂山宗彦さんの愛称)が、
「風邪うどん」をかけたのですが、吉弥さんが教えたのですか?とお聞きしたら、
直接、稽古を付けたことはないけど、二人会をした時、かけたことがあるから、
その時、舞台の袖で聞いていたのだろう。とのこと。
そのあとは、DVDを見ながらとかで、独学だったのでしょうか。
素養のある人は違うんだなぁ~と感心。
そういった、底力のある人に、落語が下手な役。
落語家の吉弥さんには、高座ではアガッって、噛んでしまう残念な落語家役。
脚本家の藤本有紀さん、Sですかーーー?(笑)
いえいえ、至極の配役の妙でした(^^)
ところで、茂山宗彦さん、桂吉弥さん!
2012年の大河ドラマ出演のオファーは来てますかーーーー!(爆)