武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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瀬を早み、岩にせかるる滝川の・・・大河ドラマ「平清盛」記事にあらず!!

有名な崇徳院の歌の「上の句」ですが・・・落語ネタでもなく、
大河ドラマ「平清盛」ネタでも、ありません(^^;;;)

この間、見た、ドキュメンタリー番組から受けた感想がまさに、これです。
NHKハイビジョン特集「若き宗家と至高の三味線~清元二派88年ぶりの共演~」

清元節には、二つの流派があります。
家元・延寿太夫の高輪派。こちらは、主に浄瑠璃(語り)の部分が主です。
そして、梅吉流。こちらは、主に三味線方の流派です。

五世清元延寿太夫の折り、三味線方の二世清元梅吉が、家元と決裂・分派。
以来、88年、二つの派閥は、分かれて活動してきました。

さて、当代の七世清元延寿太夫。
彼は、母が、歌舞伎の名優・六世尾上菊五郎の娘ということもあって、
幼少時から、役者を目指してしました。(当代の勘三郎は従兄弟にあたります)

岡村清太郎の名前で、舞台はもちろんのこと、持って生まれた、品のある面立ちから、
大河ドラマや時代劇でも、主役の御曹司役、賢弟役などを歴任しておりました。
「風と雲と虹と」では、平将門の弟・平将平。
「新・平家物語」では、源頼朝の少年時代。

しかし、息子の役者業を見守っていた、六世・延寿太夫が病に倒れた時、
父から、ふと、「お前は、継ぐ気は、ないのか?」と聞かれ、決心。清元の世界に戻ります。
修行半ば、家元の修行もままならぬうちに、六世は亡くなり、彼は七世家元に。
高弟に教えを乞い、研鑽を積む日々を過ごし、現在に至ります。
驕らず、甘えず、父に教えを受けなかった事実を受け止め、謙虚に
清元界を支える役割を務めてきました。

さて、当代の清元梅吉。三味線を持って生まれてきたと言われるほどの名手。
三味線界では、神格化され、その演奏技は、ますます円熟の極みに達しています。
しかし、彼の息子たちは、残念ながら、清元の世界に入ってはくれませんでした。

父から帝王学を学べなかった、宗家家元。
年上の清元三味線の名手。

継承から20年。延寿太夫は、清元の未来のために、高輪派(宗家家元)、梅吉派の、
両派共存の道を模索し出します。
名跡は、継いだ時がゴールではなく、スタート地点なのですよね。
精進・修行しつつ、未来を考える。それが、継ぐ者の責任でしょうね。

宗家家元を擁する高輪派には、家元より年上の人間国宝が二人(汗)
彼らは、若き家元を支えてきた自負もあります。
その人間国宝より、年上の名手・清元梅吉。

両派合同演奏会のメインの演目は、名曲「隅田川」
譜面は同じですが、間合い・呼吸は微妙に違います。

ウィーン・フィルとベルリン・フィルが、ベートヴェン交響曲第7番を、
「せ~の~」でいきなり合わせても、すぐに、ひとつに溶け合わせられるわけがありません。

確執の歴史、解釈の違い、プライド。様々な困難の果ての、国立劇場での演奏会。

瀬を早み 岩にせかるる 滝川の 
   われても末に あはむとぞ思ふ 

ふたつに分かれた清元が、ひとつの流れになるには、いま少し時間はかかると思いますが、
清元の未来のために、英断を下した、家元。
それに応えようとする、名人・梅吉。

すべてが、良い方向へ行くことを願ってやみません。

見終わって、我が家族みんなで「見ているコチラの胃に穴が空きそうだった!」と溜息。
緊迫したドキュメンタリーでした。
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by salieri777 | 2010-10-02 07:14 | 徒然なるままに一言