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武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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夏休み特別企画!~戦国G8劇場~

某月某日(^^;)駿河國今川義元の軍師・大田原雪斎の肝煎りで、
駿河國・善得寺において、戦国G8(軍師8人の集い)が執り行われた。
時も未来も星座も越えて♪、集った軍師は、ひとときの交流を持ったのであった。


下記の使用上の注意をよくお読みになってから、御利用下さい(笑) 
 1.時空も銀河も超えての集い故、戦国時代前期・後期の人物が同席しております。
 2.来年の大河、源頼朝は、「佐殿」と呼ばなきゃヤダーな、リュー弾ですが、
   今回出席された人物の中には、官位・職位をお持ちの方もいらっしゃる中、
   あえて、通り名で呼び合っておりますことを御了承下さりませ。
    また、敬称も略しております。このこともご了承下さいっ!(^^;;)
 3.出席メンバーは、広義での「軍師格」の家臣を「軍師」と表現しております。
    異論、反論は認めません(笑)

 

大田原雪斎(以下、雪斎) 「皆様、暑さ厳しき折、時空を超えて良くお出で下さりました」
山本勘助(以下、勘助)「雪斎殿。お招き、まことに御礼申し上げまする。
諸国のお歴々と好(よしみ)を通じ、また、昨今の懸案事項を茶菓子と共に、
忌憚無く話し合いたきものでござる」
雪斎「まぁ、固いことは抜きに御寛ぎ下され。親睦が第一の目的の集まりゆえ」
宇佐美定満(以下、宇佐美)「先ずは、上手し御茶、忝のうございまする」
黒田官兵衛(以下、黒官)「茶葉の検査は御済でござるか?」
竹中半兵衛(以下、半兵衛)は、慌てて隣の黒官の脇腹を小突いた。
 「ジョッシュ(如水)、ステイ!」 ←犬かっ!(^^;)
雪斎「いやいや、半兵衛殿、黒田殿の御懸念は、ごもっとも。当駿河今川家では、
 風評被害を防ぐために、全農作物・家畜・魚介類・土壌の検査を徹底しておりまする」
半兵衛「さすがは、今川家の御対応の徹底ぶり、参考になりまする」
「あんれ、このまんじゅっこ。うまいでがす~♪」
勘助「その訛り、陸奥国の方とお見受け致しまするが・・・伊達家の?」
伊達成美(以下、カズン)「まんず、まんず、よろしくしてけろ。オラは、伊達家もと家臣、
 伊達成美でがす~。安田成美の成美と書いて、しげざね、と読むでがす~」
宇佐美「伊達姓ということは、御親族衆であられるか?」
カズン「殿の従兄弟でがす。カズンと呼んでけろ」
雪斎「カズン殿、当家名物今川焼き、お気に召して頂き、嬉しく思います」
黒官「え!これ、太閤焼きじゃないの!」
雪斎「いやいや、これは今川焼きでございます。大判焼きとか回転焼きとか、太閤焼きとか、妙な名前の物が出回っておりまするが、これが元祖・本家でございますよ」
(注:実際は、今川焼きと駿河の今川家とは、なんら関係ございません。「太閤焼き」は、
今川焼きの別名「太鼓焼き」が、関西で親しまれている太閤秀吉の名称が混ざったものと言われております)


カズン「ところで、この、北条家からの軍師さは、なんと読むだ?」
板部岡江雪斎(以下、江雪斎)「いたべおか こうせつさい、と申します。以後、お見知りおきを」
宇佐美「さて、駿河の雪斎殿。G8とお聞きしていたが、今ここにいるのは、七人。
 今ひとりは、如何したものでございましょう」
雪斎「ふむ。(廊下の家臣に目配せ)・・・今、お見えになられたようです。かなりの遠方からお出でゆえ」


雪斎は、居住まいを正し、他の者は、雪斎の視線の先に注目した。



襖が自動ドアーのように、さっと開き、鮮やかな衣裳をまとった女性が姿を表した。
「聞得大君様のおな~り~!」(どこからか、声)←^^;


聞得大君「皆の者、待たせたな。わらわが、聞得大君じゃ」
黒官「はて、これは、何ゆえ、この女姓(にょしょう)が・・・」
聞得大君「何を驚いておる!軍師とは古来、軍略を講じる者のみにあらず。出陣の日取りの吉兆を占ったり、いくさ場の天候を見定めたりするのも、軍師の仕事。大きく見れば、
わらわも、軍師じゃ!」
勘助「リュー弾め、困った挙句に血迷ったな。
 ・・・・まぁ、おおまかに括れば、『軍師』・・・そう言えなくもあるまいが。ぐえぅぅっ!」
勘助は、聞得大君の扇で、したたかに叩かれた。
聞得大君「そこな、隻眼の男。そなたは、天候の見誤りを気をつけるがいい!味方に益ある天候は、敵方にとっても益となるを心得よ!」
カズン「めんこい軍師っこさだがや~!」
聞得大君「念のため言っておくが、わらわの面立ちが高岡早紀に似ているからとて、
わらわは、何も江戸時代後期から来た訳ではないぞ。琉球國の尚氏王朝は、室町三代将軍の時代ぐらいから存在しておる。わらわは、れっきとした戦国時代の聞得大君じゃ!」
江雪斎「さて、やっと八人揃ったと言いたい所でございまするが、この書面には、
 伊達家からは、片倉小十郎殿と、書いてござるが・・・」
 万座の注目が、伊達カズンに集まったが、当のカズンは、勘助持参の信玄餅に黒蜜をかけるのに夢中であった。
勘助「そういえば、先ほど、この御仁。伊達家もと家臣。と名乗りをあげられた。
 ・・・もとかしん。この御仁は伊達家の軍師では、ないのでは?」
カズン「軍師?おら違うべ。殿と喧嘩して、いんや違ったかな。とにかく、国さ出て、
いろいろへめぐって、ここさ着いたら、『あんや、伊達家の方でござるか』と声さかげられ、
違うとも言えねだで、違わなぐもねえと思って、座敷っこにあがっただ」

宇佐美「では、伊達家を出奔された身でござるか?」
カズン「まんず、まんず。200回は、越えてるでがす~(照)」
黒官「いやいや、照れるところではないしぃ~」
雪斎「当方に手落ちがありましたようでございます」
 
その時、廊下から今川家の者が、雪斎の元に来て、耳打ちをした。
雪斎「ただいま陸奥国から、片倉小十郎殿がお見えになりました」
カズン「あんれ~、まぁ~!」
片倉小十郎「こ、このようなところに、何故カズンいや、成美殿が!?」
カズン「こ、小十郎!おら、帰えんねど!こごから船っこに乗って、世界遺産小笠原諸島のガイドっこさになるだ!」
片倉小十郎「私も迎えに来た訳ではございませなんだが、成美殿。帰りましょう。
なんだかんだ言っても、殿は、成美殿を頼りにされております」
勘助「カズン殿。帰りなされ。東北は、今未曾有の危機の真っ最中。伊達の御殿様だけでなく、多くの東日本の方々が、カズン殿の御力添えを願っていることでありましょう」
カズンの両の目にたちまち、涙が溢れた
「おらが、とうほぐのために・・・」
雪斎「陸奥国のみならず、東日本全体のため、我らも微力ながら応援する所存」


こうして、伊達成美は、陸奥国へと戻ることにしたのであった。
やや、混乱のG8は、幕を閉じた。
なお、琉球國に戻った、聞得大君は、王位継承のごたごたでその座を追われ、次の新しい聞得大君が新王から、冊立されたとのことであった。
(聞得大君の任命権は、王のみである)

ちなみに、各自おのおのの時代・場所に戻った時、「歴史の修正力」(^^;)が働き、
この日の記憶はそれぞれの脳裏から薄れ行き、山本勘助は、残念ながら、聞得大君の助言を、その軍略に活かすことは出来なかったのであった。

  [完]

この物語は、フィクションにて候。(^^;)056.gif
なお、伊達家カズンこと、伊達成美のキャラクターは、 「戦国未満」 の武蔵野よろし様より、拝借いたしました。
本人(?)より、とうほぐの言葉が達者ではないのは、リュー弾に起因することです(笑)
もっと、ディープに楽しみたい方は、よろし様の 「戦国武将の日記~戦国デイズ」 をどうぞ♪


武蔵野よろし様、御許可ありがとうございました。040.gif040.gif040.gif
by salieri777 | 2011-08-21 07:47 | 武田軍劇場(笑)