勇者ヨシヒコと「のぼうの城」(笑)~映画感想本丸記事ですよ~
2012年 11月 19日
2回に分けるほどではないのですが、ペース配分間違えてのこの始末(汗)
前回はコチラ(ネタバレ記述あります) ※
では、本筋感想行ってみよ~う、ドン(爆)
何をやってもダメで領民から親しまれありがた迷惑な存在の、のぼう様。
しかし、麦踏歌、田植え歌、芸事シーンが多い映画だな(独り言)
その平安をぶち破る豊臣軍侵攻。なんくるないさ、成田家は既に豊臣方に内通している。
(をい、そんな大事を領民みんなが知っているなんて!)
武勲を立てたい一心で、大谷吉継が止めるのも聞かず、
開城の意思を決してる忍城サイドの心を翻し、合戦に持ち込む作戦を取る三成。
のぼう様、カチン。開城をいきなり取り下げます。
成田氏の家臣たちも、盛り上がって(汗)合戦へと皆の意見がまとまります。
(ここでタルカス流れます、みたいな ^^;)
戦場であいまみえようぞ!と三成の目論見通り交渉決裂。忍城攻防戦の始まりです。
野村萬斎さんの起用は、当たっていると思いますけど、使い方を間違えているような。
原作未読で臨みましたが、クライマックスの、のぼう様の奇策「田楽踊り」
ほとんど、野村萬斎ワンマンショー。萬斎さんの才能に頼り過ぎです。
その作戦も、行き当たりばったり過ぎです。もはや、策とは言えない(断言)
領民から「のぼう様」と親しまれているのは分かります。
しかし、だからと言って、命を懸けて石田三成指揮する大軍相手に戦う動機に、
「親しまれている」だけでは、不自然ですね。動機として「弱い」です。
確かに、ただの「でくのぼう」ではない描写はありますけど、やはり動機づけが弱い。
伝統芸の世界の方は所作が出来ている分、他の役者とは違う雰囲気を持っています。
しかし、奇妙過ぎて微妙です。(汗)これが伝芸の人を起用することの難しさでしょう。
いや、野村萬斎さん自体が悪いのではなくて、存在感があり過ぎ、存在感が浮き過ぎ。
・・・これでは、野村萬斎がタイムワープして
戦国の忍城に出現しない限り、
石田三成指揮する大軍相手に
ひとつの城が一か月攻め耐えてしまったという、
史実が成り立ちません(泣笑)
しかし、あとで、この映画が2時間40分と知りましたが、「長い」とは感じませんでした。
役者さんそれぞれの良さは出ていたと思います。
三成軍、忍城軍それぞれ適材適所と言う感じ。
三成&大谷ヨシヒコ吉継の爽やかコンビの良さ。山田孝之さん演じる大谷吉継けなげさ。
この物語世界での貢献度大です。まっぱシーンはいらないけど(笑)
朝ドラで大ブレイクする前の尾野真千子さんの百姓女。
今思うと、もったいない使い方ですね~。彼女が甲斐姫でも良かったくらい(言い過ぎか)
その甲斐姫は・・・まぁ、これは皆さんの予想通りです(苦笑)
忍メン(笑)は、みな良かったと思います。ぐっさんは顔が力み過ぎかな?
ピエール瀧が、あの一大事業(堤決壊)に加わりながら、観客以外に知られることなく、
開城あとの戦後処理のさなか、他の多くの遺体のひとつとして筵をかぶせられるところに
戦国無常を感じました。
まぁ、館林城ばっさりカット。援軍の真田、佐竹、宇都宮も丸々カット(泣)
(原作ではどうなのでしょう?ここいらの戦国オールスターズ)
戦国スキーからするともったいなさ満載なのですけど、まとめてこれでも2時間越え。
仕方がないでしょうか・・・あと、やっぱりワイヤーアクションは、要らないな。
主人公がキャラ立ちしているようで説得力がなかったのは痛かったです。
こうなったら、このキャストで「水の城~いまだ落城せず」を映画化してほしい(笑)