武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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王手無用~必殺の一手「煙詰」~「新・必殺仕置人」より[追記あり]

必殺シリーズと言えば、奇抜な殺し技のみが話題になりますが、
背景に江戸文化も、ゆる~く描かれたりします。
「新・必殺仕置人」第8話では、江戸の将棋の世界が描かれました。


第8話「王手無用」 <ざっくりあらすじ>
将棋道楽の不良旗本が、負けた腹いせに女将棋指しを惨殺。
実は、彼女は、将軍家将棋所・伊藤宗看の弟子であった。
ある寅の日。寅の会の句の中で、相手の旗本4人の名が詠まれる。
競り落とした念仏の鉄は、主水が、女将棋指し殺しの担当であることから、
秘かに、今回の「仕置き」のメンバーから外す(彼にだけ連絡しなかった)
南町奉行所になんとなく非協力的な将棋所の皆さん(ちなみに管轄は寺社奉行)
メンツを捨てて、助力を頼みに行った主水は、屋敷に虎の元締の姿を垣間見て、
この一件が殺しの競りに賭けられたことを悟る。
将棋好きの外道旗本は、将棋の手で始末されたのであった。


実在の将軍家将棋所・伊藤宗看を本物の棋士・伊藤果(当時四段)が演じました。
本当は、殺される女将棋指しも、当時の女流棋士が演じるはずでしたが、
同門の兄弟子・芹沢博文(当時は八段)が、ドラマの内容を知って、
「筵をかむるなんて恥だ!」と言い、撮影が始まっていたにもかかわらず、
その女流棋士さんは降板することになり、女優さんが急遽演じております。

「煙詰」が考案されたのは、宝暦5年。考案したのは三代目伊藤宗看の弟・看寿。
一手ごとに駒が煙のように消えていく、奇妙奇天烈な神局。
・・・しかし、天保時代のドラマと、年代が合いません(笑)
ま、「必殺仕置人」が化政時代設定、「暗闇仕留人」が嘉永6年設定・・・
そこいらは、「かまへん、かまへん」の必殺クォリティー(^^;)

いつもは、時刻を合わせて、同時に「仕置き」するのですが、
今回は、詰将棋風に、ひとりずつ始末していきました。
無論、最後のひとりは警戒を強めます。
最終的には、主水の助力と「煙詰」という詰将棋で、仕置を完了させました。

背骨を外すだけでなく、中村主水も外す、念仏の鉄(爆)
外された上に派手に縄張りを荒らされた主水さん、怒鳴るボコる拗ねると荒れます(笑)
最終的に、やっぱり、主水の参戦決定(^^;)
疋田に「煙詰」の図譜を渡し、彼が、自ら屋敷を出てくるのを待つ、鉄たち。
解けぬ詰将棋をねじり鉢巻きで徹夜で攻略しようとしている旗本疋田(菅貫太郎)
なんか、コミカルなシーンです。疋田の振る舞いは外道中の外道なのですけど(-"-)
戸が、カタっとなり、「疋田が来た!」と色めく念仏の鉄たち。
ところが、現れたのは、寅の会用心棒の死神。
「マダ コナイノカ。 今夜中ニ 片ヲ ツケテモラウ。虎ガ ソウ言ッテイル」
あの、死神さん。人の家の戸は、手で開け閉めしましょうよ、殺しの銛ではなく。
戸口から出入りしてくれるだけ、良心的かな。いつも「突然背後」ですもの(((゜д゜;)))
死神の通達に、色を失う念仏の鉄たち。

しかし、死神が去ったあと、寝不足感ありありの疋田が駆け込んでくる「答えを!」
正八(火野正平)の先導で、疋田は、とある荒れ寺に導かれる。
そこには、伊藤宗看が端坐しており、疋田に「煙詰」を鮮やかに披露する。


下は、ドラマのクライマックス。伊藤宗看が「煙詰」を指すシーンです。
芸術的な美しさで「神局」と呼ばれる一端が伺えます。

3;10ぐらいから「仕置きシーン」になりますので、
暴力描写が苦手な方は、そこで、お止め下さい。

伊藤宗看を演じた棋士の伊藤果四段。さすがに風格があります。
虎の元締同様、セリフは棒なのですけどね(^^;) かまへん、かまへん(^^;;)

伊藤家は、江戸開府以来、将軍家将棋所として代々続いた家柄です。
三代目宗看とその弟・看寿の時代は、才人が溢れ、活気に満ちておりました。
逆に囲碁界は、低迷し、ある意味、冬の時代でした。
この期を捉えて、長らく、囲碁>将棋だったのを、
将棋を格上にしようとする動きもありました。
彼らが活躍した当時、幕閣も将棋好きの方が多く、
囲碁<将棋が、真剣に検討されましたが、
守旧派の大岡越前が反対し、それは沙汰やみとなりました(をい、ヒガシ・・・笑)


そのような、(時代は違いますけど)将棋の世界を盛り込んだ今回のストーリー。
なかなか興味深かったです。
後からの参加で仕置料半額の主水。 ナンダトォ (゜∀゜;ノ)ノ
「今度の仕事は煙詰だ。ひとりずつ順繰りに消していった。
お前さんのやったのは、最後の詰めだけだ。障子のあいだから刀突き出しただけじゃねえか。
あんなもんは、馬鹿でも出来る」念仏の鉄、後期の仕事人主水を全否定(笑)
しかも、フグ鍋をひとり、はふはふ食べて食い逃げ。(本当に熱そうだった)
菜っ葉しか残っていない鍋にガックリのラストシーンの情けない表情の主水。
しかし、被害者側の協力もなく、裏稼業の仲間の助力もなく、まったくの独力の探索だけで、
ちゃんと下手人(旗本疋田兵庫)にたどり着くとは、やはり中村主水は、優秀な男であります。


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伊藤看寿 著
「象棋百番奇巧図式」
通称「将棋図巧」より、
第九十九番「煙詰」
(左のページです)

兄・伊藤宗看の著した
「象棋作物」と共に、
江戸時代の詰将棋作品集の
二大聖典とされている。



連続ドラマなら、こういったちょっといつもと趣きが違う話も描けるのですけどね。
をい、テ〇ビ朝日!三枠もある刑事ドラマ枠のひとつを時代劇枠にして、
「みをつくし料理帖」と「必殺仕事人」を交互に製作しやがれ!(嘆願です)
ん、伏字が、意味をなしていないかな?(^^;)
「かまへん、かまへん」(爆) 

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by salieri777 | 2013-06-12 20:32 | ドラマでほっこり