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武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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二夜連続スペシャル時代劇「宮本武蔵」見ましたよ~[ 追記あり ]

実は、このドラマを観る前に、NHKで、まとめて放送があったので、
萬屋錦之介(当時は中村錦之助)主演版の映画「宮本武蔵」
五部作&外伝、全6作を見てからの、
二夜視聴となりました(^^;)
ドSなのか、ドMなのか、判断に迷いますが・・・@自分

時代劇黄金時代末期の錦兄ぃ主演の作品を見た後ですと、
逆に、今の時代にしては、良く頑張ったなと肯定できる面もありました。
結論としては、思ったほど酷くはなかったけど、二夜目は、ないよなあ。

キムタク節は、ある程度は覚悟して見ましたが。
チャイナ・ファンタジー剣法は、メインどころのジャンプ→横回転が
なくなったのは、日本の剣法にだいぶ近寄って来たように思えます()
(NHK時代劇「塚原卜伝」とかを思うと・・・涙)

関ヶ原の敗退から巌流島の決闘までの物語を約7時間ぐらいで、
まとめるのですから、
多少は整合性のなさは目をつぶるつもりでおりました。

しかし、いきなり、お甲&朱美セクションがない!これは、まだいいとして、
よくないけど。
般若坂の決闘が割愛されたのも致し方がないとして、よくないけど。
吉岡一門との因縁で、蓮台寺野の決闘(VS吉岡清十郎)と三十三間堂の決闘(VS吉岡伝七郎)が、一緒くたにされたのには吃驚(´・ω・`)
しかも二夜目の冒頭10分で吉岡ブラザーズの出番終了とか・・・ありえん!
伝七郎が原作と違って兄上想いなのは、ほろりでしたけど。
(伝七郎登場シーンのあの船のCG合成は酷かった・・・) 

えっと、一夜目は、思ったより楽しめましたよ、念のため。
エピの取捨選択。いろいろあると思いますが、現代風に作り替えるのも、

たとえば、吉岡清十郎がそこそこ強かったのは面白かったですけど
(今様を歌っていそうな、お耽美な感じ、後白河院の生まれ変わりみたいな)
「ただの名門の子・・・戦う相手ではなかった!」by原作ですもの
名門というだけで、実は、滅茶苦茶弱かった吉岡ブラザーズ(^^;)
一番、納得しかねた表現が、「76人も斬って(非難)」@一乗寺下がり松の決闘

え?一応、まだ戦国時代なのですけど。江戸時代初期でもありますけどね。
100人以下の戦闘なんて、「小競り合い」ですよ。
一番の問題は、少年の壬生源次郎を斬ったことです。
叡山の僧兵の非難も、そこの一点であったわけですし。

武蔵は、「少年を名目人にしたことこそが問題。
三軍の旗斬らずに武蔵の勝利はない!
我ことにおいて後悔せず!」
と叫びつつも、堀りかけの観音像を持つ手が
力が入っていて、
(↑めっちゃ後悔している)その後も、心を苛む出来事な訳です。

76人(原作では73人)斬ったことは武士同士の果し合いの結果でしかなく、名目人とはいえ、少年を斬ること如何が、武士の戦いとしては致し方なくても、人間としては、やはり羅刹の所業、と非難された訳です。 

それが、「人をたくさん斬ることは嫌にゴザイマス」「戦は嫌にゴザイマス」のおなじみの展開っぽいのが、「大河ドラマに迫る出来!」でしょうか(毒) 

というか、あの一乗寺下がり松の決闘、
キムタク討ち死にしていません?(^^;)
致命傷を負っていたような・・・()

あと、「新選組!」「華麗なる一族」「半沢直樹」の音楽を手掛けた、
服部隆之さんの音楽というか、BGMも、なんというか・・・(絶句)
緊迫したシーンに多用された、ピロピロピロピロ。あれ、何?(五言絶句)
 

ラストシーンもないなあ・・・
鮮やかな幕切れを狙ったのでしょうが、時間切れ?にしか思えなかった。
何か、放送事故を思わせました(爆)
原作も、ある意味、小次郎敗れる→即行で終わりと言えば、
確かに、そうなのですが・・・
 

映像美術が、(皆さんの変な髪型と共に)やっぱり、イマイチだったのが、
一番大きい疵でしたね。
背景がずーーーーっと、冬でした(戦国時代は、小氷河期と言われるけど)
蓮台寺野&三十三間堂は、確かに正月設定で、冬で正解ですけど、
八千草薫さんの若菜摘みは、春に見えんかった・・・
同じ人主役の「忠臣蔵47/1」を見て、つくづく、美術監修の大切さを感じました。

こちらも、ドラマは、思わぬエンディングを迎えるのですが、
雲泥の差の出来となったのは、
製作陣の力量の差だと思います。
ま、エンディングにいきなり、渡辺謙が登場しますが(@0@)
(スタッフから良いと、聞いて、馳せ参じて、急遽ノンクレジット出演)

力量の差というか、題材の得手不得手の問題と言えるかもしれませんね。
未だに夢に出て来る、爆笑毘沙門天の「天と地と」とか、思うと、
今の東映さんは、テレビ時代劇では、
この手の作品は、手を出さずに、地道に、「大岡越前」とか、
ちょっと、トリッキーに「信長のシェフ」こういった、方向性で行った方がいいですね・・・(@テレビ時代劇において、ですよ) 

誤解の無いよう、言っておきたいのですが、全体的に、意欲は買うし、
スタッフ&キャストの頑張りも分かりますし、
娯楽時代劇として楽しめる部分も
多々ありましけど、
もっとなんとかならなかったかな、
もっとなんとかなったのにな、という感想です。
 

061.gif ちなみに、東映の映画版「宮本武蔵」(主演中村錦之助)
全部は面倒という方は(笑)
第4作「一乗寺下がり松の決闘」編だけでもご覧ください。
映像美が素晴らしい。


[ 追記 ]
映画版の、伊織少年が、往年の人気テレビ時代劇「仮面の忍者赤影」の、
青影クンだったのには、ちょっと胸熱でした。@「巌流島の決闘」編

鈴木福クンも達者に演じていました。
しかし、真木よう子さん&鈴木福クンでは、実の姉弟には見えない(笑)

見えないと言えば、中谷さんは、野風さんにしか見えなかった。
柳生石舟斎は、緒形洪庵にしか見えなかった。

あと、真木よう子さんが、終始「武蔵さま!」を「むさっさま!」
あるいは、「むさすさま!」と言っているのが気になりました。
(寒くて、口がまわらなかったのかな?)

個人的には、映画版で三國さんが沢庵なので、佐藤浩市さんに
沢庵を演じて欲しかったと今にしては思います。
あ、外伝で、三國さん、宍戸梅軒で登場しちゃったのには吃驚(^^;)





by salieri777 | 2014-03-19 20:59 | ドラマでほっこり