武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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あんたこの中村主水をどう思う ~必殺仕業人再放送視聴完了感想記事~

             

仕業人の出陣のテーマ「いざ行かん」
            勇壮さも昂揚感の欠片もない・・・
            このやるせなさが、ドラマを象徴しております。



中村主水という男は、基本、「見送る人」だったと思います。
奉行所の役人という立場にこだわった結果、最終的にどのようなクライシスが
自分のグループに起ころうと、結局彼は生き残り、死にゆく仲間、
江戸から逃げていく仲間を見送る立場に居続けた人だったと思います。

(注:基本的に映画とスペシャルは、ノーカウントです)

その「見送る人」中村主水が、唯一、仲間に背中を見送られるのが、
「必殺仕業人」の最終回でした。
最終回、開始5分で、金で恨みを晴らされる「悪人」はいなくなります。
そして、残った、「悪人ではない人たち」による暗闘が起こります。
舅を殺された、奥州柴山藩の土屋小十郎は、殺された義父土屋多門の無念を思い、
また、悲嘆にくれる妻のため、藩の名誉のため、「殺し屋」グループを洗い出します。
まったくの正当行為です。
しかし、仕業人は、暴利をむさぼられた柴山の領民の嘆きをすくいとっただけでした。
裏世界の元締江戸屋も旧知の柴山藩江戸留守居役への恩義で動いたに過ぎません。
忠孝と情けと仕事の遂行そして、義理。悲しいことに、誰も悪くない訳です。

結果、剣之介とお歌は、どぶ川で無残に斬り殺され、
尊敬していた父・多門の悪行が藩の調べで明るみになり、ショックを受けた娘は自害。
舅も藩内における地位も、そして妻も失った土屋小十郎は、
同じく仲間を失い仕業人を解散せざるを得ない、中村主水に果たし合いを申し出ます。

早暁、襷がけ股立ち姿の土屋小十郎。
藩姓名を礼儀正しく名乗る土屋小十郎に対して、中村主水は、
同心の羽織を脱ぎ、仕業人の象徴だったマフラーも外し、一言、「中村主水だ」
果し合いの結末を見守る旅姿の仕業人仲間の又右衛門と捨三。
一閃して切り伏せられる土屋小十郎は、苦しい息の中「これで良い・・・」と
どこか安らぎを得た表情を浮かべ、自分の人生に幕を引きます。
主水の剣技の鋭さと、その主水の温情で、自身の落ち度で仲間の崩壊を招いたことを
不問に付された形の又右衛門は、「恐ろしい男だ・・・」と呟きます。
(前夜、自分の落ち度を知らない又右衛門が、果し合いを受けると言った主水を罵倒)
そして、中村主水は彼らに背を向け、朝靄の中、静かに平凡な日常へと帰っていきます。

あれほど固執していた奉行所の役人としてではなく、
裏稼業の人間としてでもなく、一人の侍として、
死に場所を求めた土屋小十郎に応えた中村主水。

愛しい女のために、武士を捨て、自由人として生き、散って行った赤井剣之介。
「仕置人」の時、中村家を捨て江戸から出奔しようとして果たせなかった中村主水。
以降、時には牢屋見廻り同心に格下げされ、赤貧に甘んじながらも、
「奉行所の役人」ひいては「侍」であることにこだわっていた中村主水。
そのこだわりは、今まで、そしてこの後は、「裏稼業」を生き抜く手段でした。
その裏稼業の掟より、侍であることを優先したのが「必殺仕業人」の最終回でした。

中村主水が、裏稼業に戻って来るのは、彼が、定町廻り同心に格上げされた直後、
自分の命が「寅の会」の殺しの競りに賭けられる時まで待たなければなりません。

無意味に犬死していった赤井剣之介のことは、中村主水にとって、
以後も、トラウマのように心の澱となって残ります。
(「新・必殺仕置人」「必殺仕事人」の第1話で主水は、剣之介について言及しております)


必殺シリーズの中村主水編の中で、もっともやるせない慟哭の聞こえる作品でした。


最終回後半の映像をニコ動で、拾ってきました。
いきなり、剣之介の拷問シーンがございますので、暴力描写にお気をつけ下さい。

痛めつけられても、イケメンでないと萌えな・・・ゲフン、ゲフン。056.gif







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by salieri777 | 2014-08-13 23:29 | ドラマでほっこり