一筆啓上 傑作が見えた ~「必殺仕置屋稼業」再放送中!
2014年 08月 30日
これは、(・∀・)イイ!!
リュー弾にとっては、必殺シリーズ一番の傑作となっております。
(第3回まで、再視聴時点で、ですけど)
第1話などは、名台詞のオンパレード状態です。
「どっちに転んでもいいクジじゃねえな。だが、殺しの数は俺の方が上だぜ」
「中村さん。いっぺん、お仕置きをした人間は、
一生その首枷から抜け出せんと違いますか?」
「けつっぺたに十手はさんだ殺し屋とは、
あきれるなあ」
なんという、「声に出して読みたい美しい日本語」(爆)
メインの監督に、蔵原惟繕監督(「南極物語」など)を迎え、
第1話の画面の構図は、どのシーンを見ても、芸術作品となっております。
主水シリーズとしても、ある意味、今作が完成形となります。
南町奉行所勤務となり、甘い物好き設定が酒飲み設定へ変更になり(藤田さんの希望)
そして、中村主水の代名詞「種無しかぼちゃ」の、確定が出るのが、本作であります。
また、上の予告映像の冒頭のBGMは、初めて作られた中村主水のテーマ曲です。
タネナシカボチャって、今、自粛用語でしたっけ・・・(´・_・`)
前作「必殺必中仕事屋稼業」は、殺しのアマチュア2人が仕事屋になる話でした。
「仕置屋」は、プロフェッショナルな人間が軸に、ストーリーが展開されます。
捨三(渡辺篤史)は、探索・密偵・潜入・手引き、どれをとっても優秀にこなします。
主水とがっつり組む、殺し屋の市松は、シリーズ史上最強の手練れです。
裏稼業を再開する決心をした主水が、スカウトに行くくらいですから。
主水の市松の腕への信頼度は、かなり高いです。
腕前は信頼するけど全面的な信用はしないのが中村主水、ではありますけど。
ただ、この作品の疵としては、「新・仕置人」もそうですが、
展開に緊張感をもたらすための、「危機に陥る」「殺しを目撃されてしまう」
それが、設定にブレを生み出しております。最強キャラのはずが・・・
特に、第1話に2回、殺しの現場を見られる市松。多すぎるだろ、市松。。。
(最終回も、市松の殺しが見られるところから始まっているし)
「スキルはあってもスキだらけ」(「必殺仕置人」サブタイトル風)
主水と市松以外の登場人物も魅力的です。
仕置きの仕事を請け負ってくる中村玉緒演じる髪結いのおこうのしたたかさとユーモア。
岡っ引きの亀吉(小松政夫)が主水に付き、いかに彼の目をごまかして
裏稼業に従事するのかも、良いアクセントになっております。
そして、もう一人の仕置屋となる、托鉢僧の印玄(新克利)の特異性。
後に「北斗の拳」など、様々な映像作品でパクられる殺し技。(まさかコメディー展開とは!)
クールでスタイリッシュな市松の存在とは、対照的な作りとなったおります。
ムコ殿が、南町へ転勤となったことを喜ぶ、せんとりつのイビリも
今作では、全体的に温か味があります。( ̄∀ ̄)
※使用感には個人差がございます(笑)
必殺シリーズ随一の“主水に優しい上司”村野様(宗方勝巳)も評価が高いキャラであります。
この作品は、無意味な登場人物がまったくいない・・・・いや、いた(爆)
一般公募で採用された、一膳飯屋のお初。主水の心のオアシス的な存在ですが、
「あ、おじさーん(棒)」記録的な、棒っぷり。まあ、微笑ましいですけど(苦笑)
第3話まで、再放送しておりますが(8月30日現在)
新しい主水チームの誕生話の第1話。市松の過去話の第2話。ともに力作です。
「やめてとめてやめてとめて」が始まる第3話のみ、ちょっとストーリーが弱いですけど、
最終回を知ってから見ると、これがある意味、ラストへの布石になっております。
「昼行灯と折り紙つきのお前が、今更、ドジのひとつやふたつ痛かねえだろ」
市松さん、あんまりだ・・・ 。゚(゚´Д`゚)゚。
さあ、楽しい半年を過ごせそうです*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*