武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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Aの願い~ウルトラシリーズの中の宗教 [追記あり]

まだ、どっぷりとメビウスの輪にひたっておりますが・・・
「ウルトラマンメビウス」の中盤から後半の通奏低音になったのが、
「A(エース)の願い」と呼ばれる、ウルトラマンA(エース)が
地球を去る時に言い残した言葉です。


「優しさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、
どの国の人たちと友達なろうとする気持ちを忘れないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百回裏切られても」

<軽く、「ウルトラマンA」最終回あらすじ>
不時着した宇宙人を「敵」として、ウルトラマンのお面をかぶって
宇宙人に対して暴力をふるう子供たち。
北斗星児(ウルトラマンA)からたしなめられて、
その宇宙人の引き渡しを要求する怪獣から、宇宙人を守ろうと決意する子供たち。
しかし、実は、怪獣を操っていたのが、その宇宙人であった。
テレパシーで宇宙人の卑劣な罠を知った北斗は、その宇宙人を射殺。
非難する子供たちに、彼が侵略者であることを告げるが、子供は納得しない。
変身するところを見られたら、帰還しなければならない掟の中で、
北斗は、ウルトラマンAに変身して、事実であることを証明する。
怪獣を退治したのちに、子供たちに上記のメッセージを残して、
Aは、光の国へ帰っていく。


このセリフ。というか、この最終回は、著名な脚本家市川森一さんの担当でした。
実は、市川森一さんは、「A」のメインライターでしたが、途中降板させられました。
しかし、「お前、メインだったから、責任もって、最終回を書け」との命令。
忸怩たるものがあったでしょうね。
冒頭、ウルトラマンのお面をかぶって宇宙人をいためる子供たちの怖さ。
ウルトラマンという番組の負の影響を、端的に表しています。
そして、誰に向けてか、最後の言葉は、「捨て台詞」 として書いたそうです。
番組製作上層部に裏切られた、自分自身に向けての言葉だったのかもしれません。
しかし、ウルトラマンAの声を担当した、納谷悟朗さんの
おだやかで温かみのある、語り口で、視聴した人々の心に残る台詞となりました。
(沖田艦長や銭形のとっつあんとは、また違う深みのある響きを3分頃、どうぞ)
後年、市川森一さんは、あの台詞に感動したという多くの人の言葉に、
感慨があったそうです。


市川森一さんは、敬虔なクリスチャンであり、
「ウルトラマンシリーズ」にも、その宗教観が盛り込まれております。
円谷英二さんと御子息もクリスチャンであったと聞きます。
(英二氏は晩年だった説あり)

ウルトラ兄弟が磔になるゴルゴダの星。バラバ星人、ペテロ星人。
昭和期の「ウルトラシリーズ」には、キリスト教関連の名前やエピが散見されます。
ウルトラマンの死→復活劇も、まさにイエス・キリストそのものと言えます。
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    当時のチビッ子たちのトラウマ。
    ゴルゴダ星でバラバ星人によって磔にされたウルトラ兄弟。
    でも、翌週、どう助かったかは覚えていない(爆)
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「ウルトラセブン」より(上)、「ウルトラマンメビウス」より(下)
「メビウス」の主要スタッフには、クリスチャンがいるかどうかは不明。
メビウスの両腕の角度は、セブンへのオマージュ。


さて、今回紹介させていた上記の「Aの言葉」は、マタイ伝からの引用と思われます。

そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。
「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。
七回までですか。」
イエスは言われた。
「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい」


また、「ウルトラ兄弟」という設定は、ギリシャ・ローマ神話を
モチーフにしているとされています。
神話関連の名前をつけられた宇宙人も数多く登場しております。
M78星雲人とオリンポスの神々の違いは・・・・
恋愛のドロドロがないくらいでしょうか(笑)
あ、その枠は、ウルトラセブンが・・・(爆)
(ウルトラマンゼロの母親は、結局明らかにされませんでしたけど ^^;)

キリスト教と言えば、シリーズ第1作の「ウルトラマン」で、
旧約聖書の世界に、ウルトラマンが出現していたことを表す
エピソードがありました。
ノアの方舟の末裔と思われるバラージの人々たちが(アララト山付近に在住)
怪獣に襲われた時に救ってくれた存在を「ノアの神」と呼び、
今なお崇拝していた。
科学特捜隊が、神殿にいくと、そこにはウルトラマンと思われる像が祀られていた。
約5000年前に地球を訪れたのは、ウルトラマンなのかゾフィーだったのか・・・
(平成のティガでしたっけ、神像が出て来るのは。関連性は不明ですが)
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こういった話題で外せないのが、
同じくシリーズ第1作「ウルトラマン」第35話「怪獣墓場」です。
ウルトラゾーンの中、今まで倒された怪獣が永眠している怪獣墓場を発見。
地球人の命を守るために退治されていた怪獣の魂を慰めるために、
怪獣供養が営まれることになりました。論議の結果、仏教形式で、営まれました。
ウルトラマンも変身して空を仰ぎ追悼します。
別場所とは言え(何しろ会場に入りきらない)、
ウルトラマンが法事参加と言うのも珍しい。
もっとも、ウルトラマンが仰いだ先にある怪獣墓場の映し出されたシーンには、
西洋の鍵盤楽器が奏されておりました。

ウルトラマンを一種の「神」あるいは「天使」と見なす考え方もあります。
逆に、「光の国」は、軍事大国で、自分たちの法律で
宇宙の秩序を落ち着かせているだけ、という考えもあります。
私は、基本、善意の人たちだと思っております。

「ウルトラマンは、神ではない。助けられない命もあれば、届かぬ思いもある」                     (by ハヤタ/初代ウルトラマン)




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by salieri777 | 2014-11-05 21:11 | 徒然なるままに一言