武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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2012年 07月 27日 ( 1 )

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武田軍関連の小説として、
いつもお世話になっている「己鏡」のびびんばサンに
お借りしていた本が漸く読み終わりました。
というか、とっくに読み終わっていたのですが、
記事が遅くなりました。
「漸く」と書きましたが、活字が大きくて、
実際はすぐ読めました(^。^;)
 

 「霧の城」
岩井三四二 作
社実業之日本社 刊



戦国時代、甲斐の武田家の重臣・秋山伯耆守は、美濃国岩村城攻めを、任せられていた。
信玄公の西上作戦に呼応してである。
その岩村城を攻める攻略として選んだのが、城主急死のあと城を守っていた、
城主夫人・織田信秀の妹(つまり、信長の叔母さん)おつやの方と結婚してしまえ!
であった(爆)

戦略であり、血を多く流さずに済む良策であったのですが、
城主夫人。政略の道具としてこの地に嫁いできましたが、
この「道具」には、心があります。
いろいろあった末に・・・秋山に惚れちゃいます(爆)
いや、その前に、軽く謀略のはずが・・・秋山の方が、おつやの方に一目ぼれ(連爆)

こうして、二人は、両想い。めでたしめでたしとならないのが戦国。
刻々と変わる情勢に、穏やかに暮らし始めた二人の運命にも影を差します。
時代は、関東三国志の時代から、信長の時代へ。
甲斐の巨星・信玄公が堕ちた時、二人の運命も流転します。

長篠の戦いで武田軍は織田軍に大敗。
岩村城は、織田信忠軍に囲まれます。
長い陣を敷かれ、長期の籠城に追い込まれた岩村城内では、
もともとの美濃勢と秋山伯耆守の家臣の甲斐勢の不協和音が。

勝頼公さえ、軍勢を立て直し、美濃に来て下さったら・・・
追い詰められる、秋山伯耆守とおつやの方。
守るものが出来た時、人は強くもなり、弱くもなります。
終わりを予感しながら、自分の美貌の衰えを気にする、おつやの方。
彼女を救わんと心を砕く秋山伯耆守。

戦国失楽園。なれど、あれほど待ち焦がれた、武田軍伊那に到着の知らせを聞いて、
秋山伯耆守は、ようやく信長の作戦を悟ります。
おのが幸せより、甲斐武田家を守ることを選んだ秋山伯耆守は、
岩村城に武田軍が救援に来ないように使者を送ります。

岩村城は無情にも落ち、昔の良き時代なら守られた約定も新時代には通用せず、
滅びさることとなります。
戦国のあだ花、岩村城の「女城主」と呼ばれた、女性。
信秀の妹として生まれ、織田家の当主となった甥・信長に翻弄されながらも、
おのが思うままに生き、散った人生。

武田軍派としては、秋山伯耆守が、愛に溺れながらも、最終的に信長の作戦を見破り、
武田家を守ることの方を優先させた最後の選択に、ほっとするのでございます(;_;)

まぁ、その後、秋山伯耆守の願いも虚しく、武田家は滅びますが・・・(紅涙)
この時代を取り扱った作品で、珍しく勝頼公を甘利ひどく扱わない感じだったのが、
ちょっと、心の救いでした。(使用感には個人差がございます)


びびんばサン、毎度毎度、素敵な御本をお貸し下さり有難うこざいます♪040.gif
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by salieri777 | 2012-07-27 10:59 | 乱読積読文庫