武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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カテゴリ:乱読積読文庫( 36 )

いつもお世話になっている 「STEP by STEP」 のカタリーナ様に
かなり長いことお借りしておりました(汗)
恐縮しつつ、感想記事をお送りいたします。

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「ベルサイユのばら」第11巻
作 池田理代子



リュー弾は、熱烈な「ベルばら」ファンではありません。直撃世代でもありません。
週マでの連載が完結し、全話単行本化も終了し、宝塚の舞台が話題になりだした時代に、
まとめて全巻読破を果たした、セカンド・インパクト世代と言いましょうか(笑)
ですので、連載から胸熱く追いかけた方々とは、受ける感慨は、ややちがうと思います。

この外伝は、4話の新作短編が収められております。
出て来る登場人物に、一瞬誰のことだっけとなりつつも(汗)
すぐさまフラッシュバック(^^;)

エピソード1 そりゃないよ、アンドレ…編
(以下、エピタイトルはリュー弾が勝手につけております)

アンドレの幼少時代を含めた逸話。
ジャルジェ家の「お嬢様」の遊び相手になるべく祖母のもとに行くのを見送った幼馴染の
その後の流転の人生。
思わず、オルレアン公のその後について、自分の知識(うろ覚え)が正確か、
ググってしまいましたよ。
ほら、オルレアン公って、複数いるでしょ。
こうやって、興味をと知識を深め、ひろげられることは、楽しいものです。

ただ、エピソードの出来としては、四編中一番ビミョーです(涙)
確か、宝塚歌劇団からの依頼で製作された作品なのですよね?
アンドレの「オスカル一筋」は分かりますが、
せめて幼馴染がいたことぐらいは覚えていて欲しかった。
リボンも結局、ばあやが大切に保管していただけで、アンドレ自身が、
そのことを思う描写はないし(たぶん絶対覚えていない。←断言)

ところで、往時以来の読者の方には、
この、ばあやさんの登場がツッコミ材料だったようです。
たしかアンドレの訃報で寝こみ、バスティーユ陥落直後ぐらいに亡くなったのでしたっけ?
ですので、このように、マリー・クリスティーヌを秘かに革命の混乱に堕ちいっている状況下で
訊ねていけるはずはない、と。

まあ、解釈としては。
1.具合が悪く、オスカル編ラストに、オスカルの主治医が見舞いに来た時に
絶命しているっぽいが、死んだとは明確に言及されていない。ですので、セーフ。

2.具合は確かに悪く、上記の折り亡くなっているが、
その前になんとか最後の気力を振り絞ってたずねた。
公爵の寵姫の御前で伯爵家の使用人(平民のばあや)が椅子に座っているのは、
具合の悪そうな彼女をクリスティーヌが気遣った。

3.このエピの主役であるクリスティーヌの、すべては妄想であった(爆)

エピソードの後のFAN ROOMで、アンドレが、
 「身分さえあれば…その悔しさは、草をむしってしまうほど」と、
紹介されていたのには笑いましたww

エピソード2 生意気ジェローデル少年編
そのショコラが熱くないのを幸いに思ったかどうかは不明の男(爆)
目つきの悪い幼少時代(笑)
少々シニカルだけど一番の現実主義者だったな、ジェローデル。
その後の、「FAN ROOM」コーナーでの、WE LOVE オスカル様053.gif
ロザリーが、オスカルに恋していたくだりは、すっかり失念しておりました。

「ベルばら」が、円谷プロ製作なら、4月1日の円谷世界で、
「同人誌で妄想しまくりのロザリー」というキャラが出来ていたかも(笑)
「ベルサイユのばら」が円谷製作でなかったことを幸いに思え!063.gif

エピソード3 革命後のそれぞれ
オスカルの父ジャルジェ将軍、フェルゼン。ベルギーでの再会が描かれております。
フェルゼンについての「その後」は、本編でもふれられております。
何気に、オペラネタとなった「仮面舞踏会」で暗殺されたグスタフ国王亡き後、
政治的にもいろいろ苦労した人でもありました。
巻末に収録されている池田理代子先生のインタビューで、
「フェルゼンは恋愛においては勝組」ああ、そういう見方もあるのかと、括目。

そして、直系の唯一の生き残りマリー・テレーズ王女。
少々居心地の悪い亡命生活を穏やかに過ごしております。
母親の愛人と再会した時の彼女の心境や如何に。
ところで、誰か、マリー・テレーズの人生周辺を描く人はいないでしょうか。
「タンブル塔からウィーンへ送られたマリー・テレーズは偽者だった」説とともに。

エピソード4 一番熱いアラン編
一瞬、アランとベルナールがごっちゃになっていたことを告白しておきます(笑)
あと、アランの妹の名前って、ジャンヌだっけ? ←次頁で悔恨。
ぼろぼろと忘れつつも、読み出すと、まざまざと当時の話が甦ってきます。
アランが熱い代わりに、影の薄いベルナール(笑)
ロザリーと結婚したのはアランだったっけ?まあ、オスカル様失恋組同士だし。
で、この6行目前の文章に戻る訳です(爆)

「黒衣の伯爵夫人」が描かれた時から、皆の話題になっていた、
「あの革命の時、ル・ルーちゃんは、どうなったのだろう」
それに、明確な答えが出ております。
まあ、当時から、「彼女なら大丈夫」と、誰もまったく疑いなく思っておりましたが。
ル・ルー人形(中に色々な物が入っている)の健在も嬉しい。

そして、アランと言えば、忘れがたい妹ディアンヌ事件(名前、忘れていたけど)
「妹が結婚するんだ」(←普通だったら、アランの死亡フラグ)
貴族の男が金持ちの娘に乗りかえたことで、横死でしたっけ?
娘の死を受け入れられない母親が、彼女の亡骸をベッドに横たえたままだったので、
さらに悲劇の人生は悲惨な終幕を迎えました。
その仇敵ともいえる、かつての妹の婚約者と再会。憎しみを燃えあがらせるアラン。
このエピソードの帰結が、今回一番の見どころだったと思います。

「フランス革命」は様々なドラマを生み出しているので、池田先生の人生が続く限り、
こういったエピソード集を書き綴って欲しいですね。
というか、原稿はなくさないでね(笑)自分で点描も書いたとか、泣ける(笑)
   いや、笑っているけど(^^;) ← こら!

個人的に読みたいエピは、ジャルジェ将軍かな。
おっさんエピは望まれないかもしれないけれど。

カタリーナ様、コミックをお貸しくださり、ありがとうございました!040.gif040.gif040.gif
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by salieri777 | 2015-04-19 19:06 | 乱読積読文庫
f0182920_2124038.jpg「姫は、三十一 第7巻」
 作 風野真知雄




いつもお世話になっている、 「己鏡」 のびびんば様から、お借りし続けていた、
「妻くの」姉妹編というより、姉編(^^;)、「姫は、三十一」最終巻。ついに読破しました。

その感想をおおくりします。

幸せは、身近に。メーテルリンクの「青い鳥」ですね。
フリーダムな父君・静山公も、流石に娘の行く末をアカンと思ったのか(笑)
なんとはな~く、護衛を三代目から、腕が立ち、
なおかつ(ここ重要w→)ほどほどの年齢の家格の家臣を配置していたのですね。
岡田は、多香子姫に持っていかれましたが。

姫のモテ期が、無双状態になりすぎて、ちょっと・・・と思ったら、
前巻で、潮が引くみたいに、周りから候補が消えていき、それはそれで(^^;)
逆に、このまま繁蔵ゴールだったら、どうしようかと、別の懸念ガーーー(^^;;)

惜しむらくは、渡り鳥貿易のイマイチ感と、静山公が空気になってしまったのが、
ちょっと、残念でした。
あと、クライマックスが(^^;)ちょっと、お花畑っぽかったかな。
まぁ、チャーリー・チャンも実際は、手を引く潮時を計っていたのかもしれませんね。

完結編ということもあり、オールスターキャストなのは嬉しかったです。
あの二人も、そこはかとなく(以下自主規制)
やっぱり、雁二郎は、最高でした(感涙)
ん?そう言えば、堀部安兵衛さん(の霊)は、どうしたんでしたっけ?
(誰に聞いている)
とにもかくにも、今年最初の読書。
ハッピーエンドと相成り、ホッとしました035.gif


びびんばさん、現在「さらさら峠」を鋭意攻略中です(汗)
佐々と読め!、ですよね~(滝汗)
カタリーナ様、「ベルばら外伝」読めました(汗)
バスチーユに白旗ガーーーー○(o|o)o
長々とお借りしていて、許してくりょーーー!!(平伏)040.gif040.gif040.gif



















味噌と醤油。確かに大問題でした。f0182920_21322936.jpg
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by salieri777 | 2015-02-20 09:34 | 乱読積読文庫

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・・・すまん。また、コレだ。

「ULTORAMAN MEBIUS
 ~ANDERES HORIZONT~」作 朱川湊人(光文社)





ウルトラマン好きの、直木賞作家朱川湊人氏は、好きが高じて、

「ウルトラマンメビウス」の脚本を3本執筆します(賛否両論でしたが)

今作は、その3本に、オリジナルの二編を加えたSF小説です。

ドラマ本編と違うのは、ドラマ未登場の、GUYS研修隊員ハルザキ・カナタ。

ドラマ内で起こったことを、そのハルザキ隊員の視点で描がいていることです。

作家は、「パラレルワールド」であると言っています。

「アンデレス・ホリゾント」とは、ドイツ語で、「異空間の境界線」といった、

意味があるようです(カタリーナさん、御教示ありがとうございました)
 [訂正]1月20日、カタリーナさんからせっかく御教示いただい言葉を
  きちんと反映させてなかったので、訂正しました。(カタリーナ様、大変失礼いたしました)

地球から宇宙人は出て行くべきだ。もちろん、ウルトラマンも。

宇宙人の攻撃で父を失ったハルザキ・カナタは、宇宙人に憎しみを持ち、
GUYSに入隊する。

現在の戦闘部隊は、素人の集まりだ。研修を積んだ僕たち世代が、

早く成長して地球を守らなければ。

実地研修を受けるためGUYSjapanにやって来たハルザキ隊員。

基地入口に迎えに来た優しいまなざしの先輩、ヒビノ・ミライ隊員。

驚いたことに、ヒビノ隊員の正体は、ウルトラマンメビウスであった。

仲良しグループと揶揄されるGUYSクルーを醒めた目で見るハルザキ隊員。

ドラマ本編に対する批判を盛り込んでいます。

そのハルザキ隊員が唯一、認める先輩は、彼が憎んでいた宇宙人であった。

しかも、初めて間近に見たウルトラマンメビウスは、
敵の攻撃を受けて気絶している(おい・・・)

ドラマ本編では、よく不用意に敵の攻撃を食らっていたな、メビウス(笑)

しかし、起き上がったメビウスと視線が合うと、優しい温もりを感じる。

ヒビノ隊員と同じ優しさ。

出撃する、ハルザキ隊員。何度も敵の上部を攻撃するメビウスに、憤る。

「敵に動きを見切られているじゃないか!なんで同じ攻撃を」

後部席のサコミズ隊長が、話しかける。

「我々の目的は、勝つことじゃない。守ることだ」

ハルザキ隊員は、メビウスが敵のビームから市街地を守っていることに気づく
当初、「素人」と、小バカにしていた先輩たちの、対応力にも驚く。

基地の食堂。名物おばちゃんは、細身のヒビノ隊員には大盛りご飯。

トマトが苦手なクゼ・テッペイ隊員には、トマトてんこ盛り。

ハルザキ隊員には牛乳2パック。小柄で悪かったな。

「あの。辛いんだったら、僕が牛乳、飲んであげようか?」ヒビノ隊員が声をかける。

日ノ出さゆりさんのサーペント星人憑依事件。ハルザキ隊員は思い立ち、

アライソ整備長が動態保存していた、マグマライザーで出撃する。

人類初のメテオールが、マグマライザーとは!
(「セブン暗殺計画」などに、複数回出て来るメカ。量産されてこそ技術という、
アライソ整備長の見解)

事件後、さゆりさんは、相変わらず、牛乳をサービス。

あんたが小柄だから牛乳を出していると思った?あんた、いつも塞いだ顔をしている。

ストレスにはカルシウムがいいんだよ。だから、牛乳を出していたんだよ。

GUYSクルーを母親が入院している病院に案内するハルザキ隊員。

乗船していた観測艇が宇宙人の攻撃を受け行方不明になった事件に
ショックを受け、
過去の記憶に逃げ込むハルザキの母。
今の母親の意識の中にハルザキ・カナタという存在はない。

何故、先輩たちに、母親を紹介する気になったのか、ハルザキ隊員にも分からない。

「ハルザキ君!お母さんが編んでいるもの。あれって、子供の靴下じゃない?」

(ミライ、どこでそんな知識を。本編でも、妙な知識の覚え込み方をしていたけど)

ガラス窓越しに、それを見て、号泣するハルザキ。
そのうち母親と話が出来る日が来るかもしれない。


この小説には、コネタ満載だったドラマ以上に、
ウルトラシリーズのコネタが散りばめられていました。

防衛隊の科学主任教授サカタ博士は、研修生に、
「ウルトラマンにも感情がある」と教えていた(少年時代と髪型が同じだそうだ)

調査部の猛者で、二丁拳銃を使いこなす、ヤマナカ某(ひぃぃぃ!)

アマチュア天文家のフクシン・サブロウ。カジ博士の発明&理論実証。
国連宇宙開拓局が隠ぺいした、ハルザキ・カナタ隊員の父親が巻き込まれた
宇宙船攻撃事件を告発した、
キヨミ・イチジョウ。
ヒビノミライ大喜びの、ZATのラビットパンダ号!
固有名詞を知らべて、コネタを楽しむのは本編と一緒です。

また、本編では時間制限で描かれなかった、ヒビノ隊員の日常も垣間見れます。
(ドラマ本編では、休日に公園で、メロンパンを頬張る親子を見かけ、食べてみたい!と
思ったらしく、とりあえずメロンパン屋の列に並ぶシーンのみ描かれています)

「電車って面白いね。何もしなくても景色が移動するなんて。夕方になって、

帰ろうとしたら、仙台というところにいて。
どうやって戻ればいいのか分からなくなって、

リュウさんに連絡取ったら、『お前は、小学生か!』って、怒られたんだ。

小学生は、みんなこういうことをするもんなの?」(ニコニコ)

・・・あんたが、特別なんだよ(ハルザキ隊員の心のツッコミ)

「ねえ、ニケツって何?」(興味津々)
「知らなくていいです」
(ウルトラマンに、あまり柄のよくない日本語を覚えて欲しくない)

「メロンパンって?(メロンが入ってないのに、メロンパン?)
7000円しか、持っていないけど、買えるかな?」(ドキドキ)

・・・沢山お釣りがきます(汗)

サコミズ隊長が、ヒビノ・ミライを外に出さなかった理由が分かるなあ(^^;)

温か味のあったドラマ本編同様、温かみのあるSF小説、
「アンデレス・ホリゾント」

脚本からノヴェライズされたパートを読むと、不評だった脚本への印象が変わります。

物議を呼んだ「怪獣使いの遺産」の脚本は、
ドラマの設定「ミライ君の正体バレ」を知らされずに
執筆されておりました。
今回の小説版は、その点を補整改善してあり、
宇宙人と接する難しさ。
宇宙人と接する意義を描いた良作になっております。


メテオールという超絶科学技術を手に入れてしまった地球人への
強大な宇宙からの警告という冒頭のエピソード「魔杖の警告」いいです。

ハルザキ隊員の父親が巻き込まれたガーベラ―号事件の顛末を盛り込みながら、

GUYSで研修隊員として過ごす、彼の成長が丁寧に描かれています。

そして、ラスト・エピソード、「幸福の王子」が胸熱です。
宇宙は、悪意と闘争に満ち溢れているが、愛と善意の存在も確かにいる。


ウルトラマンは、いろいろな形容の仕方をされてきた存在です。

神、天使、かぐや姫(短期間で星に帰ってしまう)など。
ウルトラマンと半年間一緒に過ごしたハルザキ隊員は、
彼らウルトラマンを、童話「幸福の王子」になぞらえます。
目の前にいる、同情すべき者たちのために、命を削り、身を削り、
惜しげもなく、わが身の装飾である、真珠やダイアモンドや金箔を与え、
何ら、見返りも称賛も求めない。
たとえ、打ち捨てられ、忘れ去られることになろうとも。
宇宙には、そのような存在もいる。ウルトラマンの他にもいた。

(登場時の盲目的な宇宙人嫌いのハルザキ隊員の
意識の変化の表れでもあります)


そして、別れの日。
当初、軽蔑していた先輩クルーからの餞別に貰った、
バイク用の皮の手袋。みんなで描いたというファイヤーパターン。
この趣味・・・(汗)と、引きながらも直ぐに装着するハルザキ(^^;)
こうして、ハルザキ・カナタの研修隊員の日々が終了します。

ハルザキ・カナタ隊員は、ヒビノ・ミライ隊員から貰った、
マンボウのイラストの年賀状を一生大切に持っているのだろうな。
(注:この年は、猪年でしたが、ミライは、年賀状の概念は理解できても、
さすがに、干支は理解できなかった模様)

この小説を読むと、またドラマ本編を見たくなります。
なんという、∞無限ループ(笑)



本編の放送終了直後に製作された、外伝「アーマンド・ダークネス」には、
同姓同名のハルザキ隊員が、新入クルーとして登場しております。
(小説とは、設定が変わっております)
メビウスとGUYSとの最後の共闘を描いた佳作でしたが。

隊員役の子の演技に関しては・・・優しさを失わないでくれ(爆)





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by salieri777 | 2014-11-19 23:21 | 乱読積読文庫
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確かに、わしが語っておるの。というか、わしが書いておるぞ。
という訳で(?)現在、甲子夜話を読み出しております。
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全6巻そっくり借りるには、期限内に読めそうにないので、2巻までと、
別の一冊を借りました。その本については、ツッコミ無用(笑)

「甲子夜話」 著 松浦静山

「妻くの~最終章~」への橋渡しと言うより、
妻くの同様に気に入ったドラマ「鼠、江戸を疾る」
鼠小僧への言及が、「甲子夜話」にあると知りまして。
確かに、同じ文政年間の出来事ですしね。
もっとも、鼠小僧について語っているのは、5、6巻辺りらしいのですが。

2巻目まで、読みました。読めないところは飛ばしました(爆)
平戸藩主だった、松浦静山の興味の幅に改めて驚かされます。
戦国武将。源平合戦。関ヶ原。まあ、この辺だったら、
並の大名ですが、海外のこと、江戸庶民文化。下世話な話(^^;)
本当に、多岐に渡っております。

小説「妻は、くノ一」に取り上げられた話も、もろもろ興味深いです。
伊呂波茶屋のポルターガイスト話。
この何気ない噂話を、「妻くの」でのアノ展開の仕方は秀逸です。

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by salieri777 | 2014-04-20 22:32 | 乱読積読文庫
f0182920_21511525.jpg NHK時代劇「妻は、くノ一 ~最終章~」撮影好調なようです。 瀧本美織さんのブログ 
織江、スゲーーーー!(@0@) 
さて、その「妻は、くノ一」の文字通り(笑)の姉妹編が、
「姫は、三十一」でございます。

「姫は、三十一」第5巻
作 風野真知雄




平戸藩先の藩主松浦静山の娘、静湖姫は、見合い相手の不慮の死が続き、
その見合い話もぱったり途絶えた三十一歳(爆)
開明的な御父上が、まだまだ健在とはいえ、居心地が悪い。
唯一、心ひかれた男性は、(以下、妻くのネタバレになるので、省略)

そのようなある正月。占ってもらたら、38万4000年に一度のモテ期が巡って来たという。
そんなこんなで、持ち前の行動力と英明さを武器に「謎解き屋」を始める。
やはり、モテ期?彼女の前に、様々に彼女に惚れた男たちが集まってくる・・・

「妻くの」同様に、江戸の街に起きた不思議事件を解決していきますが、
「妻くの」にあった、織江と彦馬の運命や如何にという物語の核が、
こちらには、ないわけで、そこが弱いです。
しかし、相変わらずの御前。
多士済々な、姫様の周りに現れる男どもの描写は、なかなか面白いです。
ただ、甘利にも集まり過ぎだな。。。と、思っていたら、
この5巻。根底を覆すような展開が(^^;)

行き遅れ同士(をい!)の、多歌子姫が、第5巻に、満を持しての登場です(今まで噂話のみ)
早く、この女性を出すべきでしたね。
彼女が、静湖姫に思いを寄せる男どもを斬って斬って斬りまくるところは爽快です(笑)

御前の怪しげな貿易計画はどうなるのか、
静湖姫に幸せは訪れるのか、雁二郎の再登場はあるのか(^^;)
続きが楽しみです。

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by salieri777 | 2014-03-14 23:59 | 乱読積読文庫
再来年の大河ドラマの正式発表がありませんねえ~
あったら、あったで、イヤだなぁ。。。(^^;;)
アレだったら、「軍師官兵衛」 の方がまだマシに思えるような・・・(笑)
そして・・・「必殺仕事人2014」の製作発表も気配がないですね~(;_;)
さて、気分を変えて・・・読書感想文です(^^)
池波正太郎作「殺しの掟」「闇の狩人」
・・・まったく、気分を変えておりませんねえ~あきれますね~ (*´・ω・)(・ω・`*)

「闇の狩人」
大きな盗賊一派の跡目抗争と、江戸の香具師の元締の縄張り争い。
それぞれ異なる争いが、記憶をなくした若侍・谷川弥太郎の存在により、
複雑に絡み合い、それぞれが収集していくさまが描かれております。
記憶喪失の弥太郎がいいキャラをしてます。
「名付け親」の盗賊の弥平次が、彼を裏社会から脱出させようと
腐心するさまは、実に涙ぐましい。
困窮する弥太郎を援助しながら「仕掛人」として道具扱いとなる元締と
自分の利益を顧みず弥太郎の身を心配する盗賊小頭の弥平次の顛末の差が、
如実でした。最後の締めの部分のしみじみさが心地よいです。

「殺しの掟」
短編集です。梅安シリーズなどの後の池波作品の習作といった感じです。
たとえば、「梅雨の湯豆腐」は、梅安作品に欠かせない、彦次郎主役の一編です。
もっとも、彦さん、最後に殺されております。
キャラとして完成度が高かったので、後に梅安シリーズを作る時、組み込んだのでしょう。
表題作「殺しの掟」は、テレビ「必殺仕掛人」の叩き台になったことでも知られています。
この一作と、発表したばかりの小説の主役、仕掛人・藤枝梅安を合わせて、
テレビドラマにしました。
ちなみに、話の筋の改変は許さない、池波御大。
ドラマ「鬼平犯科帳」のネタが尽きた時に、「殺しの掟」を鬼平向けに作り直しました。
(それは、OKなのか?)
ですので、ドラマ版の「鬼平」と「仕掛人」には、同じエピの話が・・・(笑)
それぞれのドラマに、昇華させることになる佳品とも言えます。
その他、様々な裏世界に生きる人々を全九編の小説に表しております。

いろいろと登場人物がそれぞれに出てきますが、
同じ名前の良く似た稼業の別の人(爆)そのような人が出てきます。
同じ名前の同じ稼業の、後のお馴染みの人や、料理屋なども出てきます。
池波ワールドを楽しめる作品です。

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「闇の狩人」池波正太郎 作
(新潮文庫)


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「殺しの掟」池波正太郎 作
(新潮文庫)

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by salieri777 | 2013-11-24 23:18 | 乱読積読文庫
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※リューザキ弾正に代わり、松浦の御前がお送りします(^^;)

核心には触れぬようにするつもりじゃが、
たぶんネタバレするぞ。
全部は語らぬがな。すべて分かってしまっては、
つまらぬからの。


「妻は、くノ一 蛇之巻」(全3巻)
  著 風野真知雄


「妻くの」本編から、20年後(くらい?)
米國東海岸で、幸せに暮らしている、ツインスター夫妻。
よかったのう。子宝にも恵まれて、事業も軌道にのったようじゃのう。

ある日、織江と彦馬が友人の結婚式参列で自宅不在の折り、来客がある。
それは・・・くノ一として勤めていたころの最凶最悪の敵の訪問であった。
ここから、織江の、くノ一時代の激闘の回想と、迫りくる敵との死闘の
二本立てになるのじゃ。


話しは、織江が彦馬に出会う前の時代から始まる。
桜田御用屋での日々。

御庭番の新春かくし芸大会(←おいっ!)のような、
長州藩邸ピンポンダッシュ大会(爆) ← ただし、命がけ

これは、見ものであったぞ。
しかし、御庭番集団は、ただでさえ人材不足なのに、つまらぬことで、
才能を無駄遣いしおったのう。


そのあと、織江は、たまたま長州に潜入勤務となるのじゃが。
えええっ (゜∀゜;ノ)ノ おや、高杉小忠太(高杉晋作の父)を助けておるではないか!
その後の、高杉家に訪れそうな災いも防いでしまっておるし、
もしかすると、織江だけでも、幕府をナントカできちゃったかもしれんな。
いや、これは我が娘可愛さの甘利、チト言い過ぎたわい。
そして、江戸に戻り、次に命じられたのが平戸藩潜入だったのさ。

しかし、長州藩での仕事には遺恨が残り、抜け忍となって、かわさま達と戦う傍ら、
長州忍者部隊とも戦わならなかった織江。いと不憫。
せめてもの救いは、彦馬のほんわかした存在と、雁二郎の無敵さじゃのう。
まあ、お蔭で、先の新春かくし芸大会の他にも、長州藩邸は、
とんだ、とばっちりを食らうたのじゃがの(笑)
まぁ、これは、わしも一枚かんでおるがのう。
それにしても織江・雁二郎の母子コンビ(爆)は、最強だのう。
長州忍者部隊の頭・蛇文とは、決着が着かぬまま、織江たちは海を渡り、
事態は、海の彼方で長い時を経て再燃することになるのさ。


しかし、寺子屋の賑わいや、雁二郎最強伝説がない、大陸シークエンスは、
やや、勢いが緩やかになってしまった感は、否めぬのう。
それにしても、あの禍々しき一族の呪われた血より、
なお濃い、雙星(双星)一族のDNAの強さは、言語道断、いや、
一騎当千であったのう。


やはり、雁二郎すぴんおふ、「甲子夜話」ぐらいの分量で書いて欲しいのう。
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by salieri777 | 2013-10-29 23:19 | 乱読積読文庫
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「妻は、くノ一」 風野真知雄 著 
 角川文庫(全10巻)




リューザキ弾正に代わり、御前こと、平戸藩前藩主松浦静山公が、
小説「妻は、くノ一」の感想記事をお送りします(爆)


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物語の核心にはふれておらんぞ。すべて分かってしまっては、つまらぬからの。

星と海にしか興味のない、変わり者と噂の平戸藩御舟方天文書物係の雙星彦馬の元に、
ある日、清楚な女性が嫁いできたのさ。
夢のような一か月のあと、妻の織江は突如失踪。
実は、妻の織江は、御庭番配下のくノ一であったのさ
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佳品ドラマに惹かれて、リュー弾は、原作も手に取ってみたそうな。
全10巻。ドラマ化されたのは、中盤までなのさ。
「甲子夜話」から比べると、短いの。しかし、ちゃんと素敵に纏められているのさ。

リュー弾は、彦馬と織江のその後が知りたいくなり、10巻かなりの速度でで読んだそうな。
その後、物語世界の人々と別れ難く、もう一度、最初から読み直したとか。。

「ドラマを先に見てからの読書だったのですが、
原作を読んで、ドラマとの乖離にがっかりすることなく、
また、逆に、ドラマの取捨選択肉付けされた世界との違いに落胆することなく、
恐らく、ドラマも小説も両方楽しめる作品だと思います」 と、言っておるが、
森下屋敷の、あぶな絵、あれは、わしの趣味ではないからの。
雁二郎(@ドラマ版)の奴め!・・・と、ちょっと、わしは苦笑したぞ。


「風采のあがらない二十代後半の藩士の元に、幕府隠密が何故来てしまったのか(爆)
それは、ある意味間違いだったのですが(連爆)
妻の織江を追って、彦馬が江戸に出て来て、平戸藩前藩主松浦静山と出会い、
その『間違い』が、真実となっていきます。
異なる者を排除しない静山は、彦馬の気質を愛で、上手に彼を引き立てて行きます。
筋立てについては、いずれ、本を手に取ってください、ということで、
甘利、触れないでおこうと思います」 だとさ。
暇があれば、「甲子夜話」と共に、読むがいい。無理にとは言わんぞ。


「この小説の人物の魅力について少し、書きたいと思います。
元平戸藩主・静山の酸いも甘いも知り尽くした、
懐の大きな、それでいて、くだけた人物像が魅力的です。
ある意味、乙女心を持った(爆)、他の男性登場人物たちの中で、数少ない、
男気のある登場人物です」
・・・照れるではないか。乙女心と言うのは、純な気質ということかの。
わしにも、あるとは思うが、乙女な松浦静山では、恰好がつかんからの。


くだけた御前に生真面目な彦馬の幼馴染の西海屋が、彦馬に寄り添います。
あと、ドラマ版ではかなり改変されていた、
八丁堀の同心の原田(彼は、乙女ではなく女々しい部類ですが)も、彩ります。
ああ、あやつは、確かに女々しいのう。腕はたつのだがな。
ドラマ版の方が、ちと好感が持ててしまうかもしれんな。

主役の彦馬は、頼りなげでしたが、織江を求める二年間の中で強くたくましくなって、
いきますが、基本、純で一途な、青年です。逆に、ちょっと強くなり過ぎ?

小説とドラマの大きな違いじゃの。小説版では、わしから柔術を習い、
子供たちを守ったり、事件解決のいざこざの中で、結構、活躍しておるのさ。


脇道にそれますが、彦馬がよく話題に出す、野々尻泡影先生のモデルは、星の翁・野尻泡影ですね。
モデルというには、ネーミングが直球すぎますけど(笑)
1930年に発見された、惑星Plutoに、「冥王星」という和名を付けた人物です。
(冥王星自体は、2007年に準惑星になりますが)
ちなみに、彼の弟・大佛次郎は、「鞍馬天狗」の作者です。
一度だけですが、御前が覆面を付けて、颯爽と活躍する部分は、そういった要因?(^^;)

そうなのか?わしにしては、外連味芝居っ気たっぷりのシーンではあったが。
鞍馬天狗か・・・ふふふ。頭巾に中敷を入れてピンと立たせるのは嵐寛十郎っぽいな。


この小説に出てくる女たちは、けっこうしたたかで現実的です。
「美味い飯を炊く」織江。
そういう凝り性の性格と思いきや、「毎日だったらやっていられない。
任務だからこそ、出来る。毎日できる女がいれば自分が嫁にしたいくらい」
居酒屋の、聞き上手な包容力のある女将(実はくノ一)
その「包容力」も演技。こんな女は、そうそういない。男の幻想。
この作品には、殿御に「便利な」女性キャラは一人もいません。
そこも、魅力のひとつです。
織江と雅江。複雑な愛憎相乱れる親子関係も丁寧に描かれていたと思いました。

そうだのう。けっこう、わしすら手の中で踊らされていたような時もあるように思えたしの。
まあ、そこが女人たちの奥深い魅力なのさ。


したたかな女たちに比べ、男たちは、前述のように、基本、乙女心を持った連中です(爆)
御庭番の川村様も、鳥居耀蔵も。
鳥居耀蔵にいたっては、様々な小説・映画・ドラマに描かれてきた、
悪の総帥(^^;)鳥居耀蔵の、そのキャラクター史上かつてない、

イタイ乙女な鳥居耀蔵に描かれており、涙と苦笑が漏れて来てなりません。
本当に、絶妙な気持ち悪さです(爆)

ドラマでは、未登場となった訳ですが、それが一番残念だと思えます。
親友・林述斎の息子じゃったが、「残念な男」であったの。
ドラマ版未登場も「残念」だったがの。後の「妖怪」の片鱗は、それなりに見えておるな。
その頃、わしはおらんがの。
そうそう、中津藩の湯川殿の不在も、残念な仕儀であった。
ドラマでは、台詞に出てくるのみだったのう。
逆に、ミズタク萌えの前には、結構、かわさま萌えが席巻しておったな。 


そして、特筆すべきは、織江を追うため、隠居を目論んだ彦馬が、
急きょ、遠縁の親族・双星家から養子に迎えた、雙星雁二郎です。
壮大な一族の秘密を抱えながら、その泰然自若とした風情と俗っぽさ。
彼の魅力は書きつくせず、宴会芸への飽くなき探求心は、言語道断(汗)
雁二郎主人公のスピンオフ小説を、切に希望いたします、風野先生!
まことに奇妙な奴だのう、あやつは。時には、腹に据えかねることもあるがの。
あやつの吉原豪遊の後、わしが、どれだけ、暫時の質素倹約生活でしのいだか・・・
いかん。あやつのことは、長く語りそうだの。わしもスピンオフ、希望なのさ。


物語は、大団円と行くかと思いきや、文字通り波乱万丈の顛末があります。
その後、御前が夢見た開国は、「あっという間」に訪れる訳ですが、
その「あっという間」は、短くても、決して平坦でないことは、
彦馬の「二年間」を知っている者ならば、分かるはずです。

「開国」までに、わしの死後、三十年かかったが、倒幕は、彦馬の二年間なみに、
短くも激烈であったのう。
あの時期、もし、わしが生きておれば、どのような行動をとっておったかの。
鞍馬天狗になっておっただろうて? 雁二郎、変なことは申すな。


そして、続編「妻は、くノ一 蛇の巻」、「姫は、三十一」へといざなわれる訳ですが、
喜んで、そちらにも行ける、作品です。
だとさ。
わしも、喜んで、そちらに参るぞ。

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by salieri777 | 2013-09-12 21:49 | 乱読積読文庫
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「姥ざかり 花の旅笠~小野宅子の『東路日記』」
 著 田辺聖子
 注:リンクは文庫版の方を貼ってあります。

これは、江戸の天保時代に女4人で、九州北部から旅立ち、
伊勢参り、京大阪観光、善光寺詣で、日光東照宮参拝、お江戸、鎌倉・・・
楽しく旅した商家の御寮人さんの残した旅日記を、
田辺聖子女史が、記述を踏まえつつ、平易な表現と注釈付きで、
紹介した作品です。

読みにくい(笑)
考えてみれば、彼女の作品を読むのは初めてでした。
とかく、自分が出てくる(^^;)
旅日記を残した、小野宅子(いえこ、と読みます。俳優の高倉健さんの五代前の御先祖)の、
感慨と思って読むと、田辺聖子女史の感慨だったり、
小野宅子著の「東路日記」の著述のくだりを再現かと思ったら、
田辺聖子女史の妄想シーンだったり(^^;;)

・・・と、文句を先に述べてしまいましたが、
地元の歌人に弟子入りし、日夜、歌詠みに精進していた、
富裕商家のお内儀、小野宅子さんと桑原久子さんと同郷と思われる他二名。
大変、バイタリティ溢れる勢いで、日本半周のにぎやかな旅を展開されております。
田辺聖子女史は、古典の翻訳本も出されているので、宅子さん久子さんの詠む、
折々の歌にも、その歌の背景、誰の歌を引用したものか、歌枕などの解説も
平易で適切な、解説が堪能できます。
さて、何故、「他二名」なのか。
それぞれ旅日記を残した、宅子さん、久子さん(久子さんは「二荒詣日記」を残している)
「他二名」については、その旅日記の両方とも、名前を記しておりません。
そして、彼女らのルートを見てみると、明らかに関所を回避しています(爆)
いわゆる、違法な部分があったようで(^^;)差し障りが無いよう、
宅子さん、久子さんとも、名前を書き記さなかったようです。

こういった、掟破りをしつつ、それでも四人の女性が、御供を連れながらとは言え、
150日にも及ぶ旅が、楽しめたのは、江戸時代後期ならでは、でしょう。
江戸幕府。組織としては、終焉の予兆は見えておりましたが、
システムは、まだしっかり機能しているからこそ、庶民が、安心して、旅を楽しめる。
そのような、ほっこりした時代でした。
その少し後には、幕末動乱期が待ち構えております。

しか~し、生粋の大阪第一主義の田辺女史の手にかかると、
すべての事柄は、江戸悪、江戸暗黒時代、あー、しんど。
大阪ええとこでっせ、うまいもんぎょーさんあるし。の描写で埋め尽くされます(^^;)


庶民文化が花開いたのは江戸時代であり、その爛熟した様子を「東路日記」から
克明に描写しながら、ことあるごとに、「窮屈極まりない、悪辣江戸幕府の暗黒時代」
と高らかに主張(^^;;)
上方には、確かに素晴らしい文化がありますけれど、何も、江戸sageしなくても。
そして、それが、東路日記を記した宅子さんの意思とも思えないのですが。。。

旅先の人に家からちゃんと為替が届き、旅を続ける資金となる。
土産物が、ちゃんと筑前の家に届く。
女性主体のグループが、日本半周に近い、物見遊山の旅が出来る。
江戸幕府が、日本歴史上最善の政治機構とは申しませんが、
一方的な「お江戸憎し」の主張が、内容に矛盾を来たしております。
無論、そういう旅が出来ない、苦しい生活の人々の姿や、
道中で、怖い目にあった部分もきちんと、宅子さんは書き残しておりますが。

随所に同時代の旅日記、清河八郎著 「西遊草」 なども引用され、
それらと宅子さんたちとの旅の様子を見比べるのも、また一興です。
嬉々として、芝居見物をする宅子さんたち。
同行の御母堂のため嫌々芝居見物する清河八郎とか(爆)

ともかく、庶民文化の豊かさと、彼女らの自立ぶりが堪能できます。
旅の途中で、二手に分かれ、自分の見たいものを見て、約束した所で落ち合っては、
再会の喜びをそれぞれ歌に詠む、宅子さんと久子さん。

こうして、江戸時代の文化の一端を楽しませてくれつつ、
・・・最後に、清河八郎さんの最期も含めて幕末動乱の様子を、
延々と、司馬遼太郎「竜馬がゆく」を引用しながら解説してくれております(泣笑)

まぁ、そういう部分を割り引いても(^^;;)
江戸時代の女性の旅の様子や庶民文化の一端が楽しめる作品であります。

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by salieri777 | 2013-07-01 23:59 | 乱読積読文庫
武田軍、のリュー弾です。無沙汰を詫びまする040.gif
しかも、二重投稿になっており、失礼いたしました040.gif040.gif040.gif

最近は、余暇は静かに読書にいそしんでおります。
現在、三冊を同時攻略中!
以前は、一冊を読み終えてから次!だったのですが・・・

今は、これを読みつつ、あちらも読んで、気分を変えてこちらも読む、みたいな。
正室と側室を愛しながら、また別に側室をもっちゃうみたいな感じでしょうか(笑)

一冊目は、再読のもの。若い時(^^;)読んだのですが、
前に別の物を読んだとき、改めてこちらも読んでみたいと思って、
本棚から引っ張り出しました。
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「風の巻」
「林の巻」
「火の巻」
「山の巻」の、全4巻ですが、
昔と違って、佐久佐久進んで、現在「山の巻」
あ゛ーーーー!!、では、間もなく・・・(;_;)


もうひとつは、母・弾正から勧められた本です。f0182920_11202862.jpg
難読の書です(笑) 文体と構成が合わないんですよね~(汗)
天保時代に旅をした筑前の商家の御寮さんたちの旅物語です。
母・弾正、この本の中に出てきた、清河八郎の「西遊草」も読みたいと申しております。
こちらは、なかなか進まず、現在、中山道落合宿を通過中。
酷いトコだと、酷い書かれようです、落合宿(泣笑)
天保年間なら・・・
名主は、岸部一徳さんですか?(誤爆)
※注:落合宿は、映画「十三人の刺客」の舞台です。


そして、三冊目がこれ。f0182920_1122336.jpg
映画関連で何冊か買ったうち、唯一未読だった本です。
黒澤明監督の父親と三船敏郎の父親が、ともに秋田県出身というのも「運命」だったのでしょうか?


「姥ざかり花の旅笠」は、読み終えた時に感想をアップしたいと考えております。
読んでいる母・弾正から、「ねえ、野村望東尼って知っている?」
「清河八郎って。アノ清河八郎だよね?」
「きゃーー!皆さん(御寮さん一行)隣町に来た!って、清河八郎も来てた!」
などと、時々刻々と私の元に、矢文(笑)が来ていたので、「なんだ」と思っておりました。

この本を読み始めて、下関のほかに上関&中関があるって初めて知りました(^^;)

歩いて、食べて、飲んで、買って(・・・買って、って御土産ですよーーー!)
名所旧跡で歌を詠みつつ、バイタリティ溢れる女たちの旅路です。
源氏物語、伊勢物語。枕詞の地を巡る旅(当初の目的はお伊勢参り)

お伊勢参りを終えたあと、突如、善光寺詣を思いつき(関所は回避している模様)
信濃路を辿り・・・まもなく善光寺。
御寮さん一行は、善光寺の後、日光、江戸、鎌倉、再び西への道を行きます。

・・・やっぱり、いつ読み終えるんだ>自分(^^;)
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by salieri777 | 2013-02-10 23:11 | 乱読積読文庫