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武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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今年、NHKーBSで放送された
映画を鑑賞しました。
かつて、見たことがあったと思うのですが、
覚えていたのは、勝新@安兵衛が、
討ち入り装束で俯き加減に
隊列の中を歩いているところのみ・・・
雷さまはどうした>自分と、ツッコミをいれたいくらい(^^;)
 

出演 市川雷蔵
    勝新太郎
脚本 伊藤大輔
監督 森一生
原作 五味康祐


<感想>
吉良邸討ち入りの隊列にいた、堀部安兵衛は、あの男との出会いを思い出していた。

冒頭、高田馬場に急ぐ安兵衛が、丹下典膳一行の横を通り過ぎます。
安兵衛の襷の紐が切れかけているのを見てとった典膳は、注意を促しますが、
先を急ぐ安兵衛には、聞こえなかった模様。
気になった、典膳が決闘の場に赴くと、その安兵衛が戦う相手は、
自分と同じ流派の男たちであった。
相手の良からぬ噂は聞いていたので、同門の助太刀をせず見守るのみの典膳。
典膳の懸念通りに襷が切れ、袖が邪魔で太刀筋に乱れが出るが、
見物客の中から、堀部弥兵衛が娘のしごきを投げ入れ、それを締め直して、
見事に、相手を討ち取る。
安兵衛に討たれるのをそのまま見届けていた典膳を睨む同門の一派。
彼らによって、典膳は後に生涯を狂わせられることになるのだが・・・
(映画では、典膳と安兵衛は違う流派の設定です。
千春の一件は、道場のメンツを潰されたと感じた同門が起こす形でした)

このように、導入部だけで、前にNHKで放送したドラマとかなり違います。

ドラマでは、典膳と千春の夫婦愛を中心に、安兵衛との友情、赤穂事件が描かれ、
映画では、市川雷蔵・勝新太郎という、大映二大スタアの共演ですので、
この二人演ずる典膳と安兵衛の友情を中心に展開されると思ったら、
・・・そうでもない(笑)

では、典雅な雷蔵とヒロインの恋愛はというと、こちらも中途半端。
腕を斬りおとされたあと、医者へ向かう典膳を乗せた籠と出くわした千坂兵部が
情けをかけ、米沢へ温泉治療にやってくれたため、
主人公不在の時間が長くなります。

一方、安兵衛も、変な感じで千春と出会い、密かに思いを寄せてしまうという、
妙な横恋慕で、こちらも勝新の持つ、本来の豪快さが出ず、やはり中途半端。

こじれた運命の、典膳、安兵衛、千春。雪の舞う中悲しい結末。。。
・・・って、吉良さんの出番は、松の廊下のシーンのみ。
吉良方の事情はバッサリ切られております。

足を撃たれ、雪の舞い散る中、徐々に傷を増やしながら、相手を討っていく典膳。
白と赤のエクスタシー(^^;)
最後にやっと千春の手を握り、息絶える典膳。
駆けつけて、それを見守る安兵衛。
そののち、安兵衛は吉良邸討ち入りへ。

二大スターが燦然と輝いた時期の時代劇共演でしたので、少々物足りなく感じました。
二人の友情と言うか、絡みのシーンが甘利ないのが寂しいですね。
雷蔵さんの典膳は、流石の美麗さですが、やはり、甘利にも救いがなさすぎる。
見せ場も少ないどころか、出番も少なすぎる。大阪勤番→米沢温泉治療。う~ん。。。
いや、ラストの七面社前での雪のシーンは、素晴らしいのですが。

少し後で、「御家人斬九郎」最終回の大殺陣を見たのですが(ショー・マスト・ゴー・オンね)
あの殺陣の元ネタは、薄桜記のこの時の雷蔵さんか!と膝を打ちました。

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by salieri777 | 2013-09-22 23:45 | 映画観劇芸術鑑賞
f0182920_7395730.jpgタイトルの「OPUS」とは、
「OPUSナンバー」のこと。
クラシック音楽の楽曲に振られる番号のことです。
(合ってます? ^^;)
op.と、省略されて表記される。
この作品は、弦楽四重奏団のメンバーが織りなす物語です。
 公式HPは、 コチラ
 
作:  マイケル・ホリンガー(2006年初演作品)
翻訳:  平川大作
演出:  小川絵梨子
出演:  段田安則 (第一ヴァイオリン奏者 エリオット)
      近藤芳正 (チェロ奏者 カール)
      相島一之 (第二ヴァイオリン奏者 アラン)
      加藤虎ノ介 (ヴィオラ奏者 ドリアン)
      伊勢佳世 (ヴィオラ奏者 メラニー)
          ※ 日本初演作品
 
           
以下、物語の核心など、激しくネタバレしております。ご注意ください。

良い作品でした。ペーソスとユーモア。仲間の輪か、至高の芸術か。
いろいろ盛り込まれた、まさに室内楽のような舞台でした。
センターステージ型式で、観客が周りを囲む状態の中での2時間、
濃密な時間の中、緊密な芝居が展開されました。
天才肌のヴィオラ奏者。天才故に、仲間と軋轢を生んでしまい、弦楽四重奏団をクビ。
そこから、新ヴィオラ奏者の紅一点となるメラニーが加わり、
手ごたえを感じた楽団は、因縁のベートーヴェンop.131の演奏を決意。
演奏会に向けてリハーサルを重ねていく。
退団後音信不通となり、自殺まで懸念されるドリアンが在籍していた時代の騒動を
織り込みつつ、ストーリーは進みます。

俳優が暗転の中、椅子や楽譜台の位置を変えて、シーンが移り、物語が紡がれます。
この劇の展開されるシーンは、全部で16。
そう、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の数です。(戯作者は、ヴィオラ奏者でした)

皆をまとめようとする第一ヴァイオリンのエリオットの怒号、
あるいは、それは言い過ぎだと抗議する第二ヴァイオリンのアランの表情。
「争い事は止めてくれ」と事態を鎮静化しようとするチェロのカール。
オロオロする、新加入のヴィオラ奏者メラニーの表情。
ホワイトハウスでの、ベートーヴェン弦楽四重奏曲op.131の演奏へ向けて、
音楽家たちの「ここは譲れない」苦闘が描かれます。
シーンごとに、事態は二転三転。
俳優さんのそれぞれの立ち位置で、あるシーンでは、俳優さんが正面だったり、
背を向けている状態もあり、台詞のみで表情は想像するほかにない時もあり、
席によって印象が変わる芝居かもしれません。

起死回生、心機一転。みんなで目指してた、至高のベートーヴェンop.131
ホワイトハウスでの演奏が上手くいき、控室でメンバーが幸せの余韻に浸る中、
突然ドリアンが現れ、ある事実を暴露し、ある提案をしました。
楽団の歴史の第二章となるのかと思いきや、歪み軋み続けてた弦楽四重奏団は、
突然、崩壊を迎えることになります。
ヴィオラ奏者のドリアンは、音楽という芸術に妥協をしない性格でした。
全員を滅入らせる彼の癇癪は、芸術の高みを目指すためのものだった。
しかし、エリオットの癇癪はエゴでしかない。しかも自分のミスは棚に上げて。
弦楽四重奏団は、エリオットを切り捨て、ドリアンを選択しようとしました。
でも、本当に、ドリアンの提案は、芸術至高のためだけであったのか?
彼が再三望んでいた、ヴィオラから、第一ヴァイオリンへの交代のための
エゴによる権謀術策の部分はなかったのか。
仲間内の揉め事一切を嫌っていた、温和なカール。
でも、それは「争う」事実から目を背けていたとも言えるかもしれません。
その様に多面的な捉え方のできる芝居でした。

ただ、ちょっと、最後の顛末だけが納得いきませんでした。
器楽奏者が、名器を破壊できるでしょうか?
カールが、余命いくばくもない身であるとしても。
楽団の音を紡いでいた、ある篤志家から譲り受けたのが、一本の木から生み出された、
ヴァイオリンとヴィオラ。エリオットとドリアンの恋愛が成熟していた時は、
至高のハーモニーを生み出しながら、醜い争いを生み出す原因となってしまいます。

でも、なんとなく音楽家が楽器を破壊するエンディングは、違和感がありました。
揉みあううちに、破損、全員があっと息をのんで、
「夢だ、夢だ、夢でござ~る!」と誰かが慟哭して、
その後で、相島さんの最後のあのセリフがあっても・・・
というか、やっぱり 萬屋錦之介ラストは駄目かな?(^^;)

注:今年7月に「25年目の弦楽四重奏」という映画が日本でも公開されましたが、この作品とは、無関係のようです。
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by salieri777 | 2013-09-20 23:28 | 映画観劇芸術鑑賞
江戸物時代劇のなくてはならない悪役スタア(笑)
鳥居甲斐守耀蔵。
娯楽時代劇ドラマでは、遠山の金さんとセットで語られ事が多いですね。
実在の人物で、時代物三大悪役は、吉良上野介、田沼意次、鳥居耀蔵でしょう。

しかし、前者ふたりは、「実は良い人だっだ」的な解釈の作品もありますが、
そのような解釈0、同情無用・言い訳不要な御人は、鳥居耀蔵のみかもしれない(爆)


ドラマでは、「必殺からくり人」で、岸田森さんが演じた鳥居甲斐守が印象的です。
緒形拳さん演ずる夢屋時次郎が暗殺を謀りますが・・・思わぬアクシデントで失敗。
(というか、殺してしまっては、歴史が変わりますし ^^;)
狙撃事件発生!他の者が「捕えよ!」と叫んでいるのに対し、
「殺せ!死んでいた方が後で調書を都合よく書きやすい」的な名言を吐きます(笑)
必殺シリーズで唯一、緒形拳さんが「殉職」する流れになります。
怪優・岸田森(姉は、女優の岸田今日子・・・って、なんて血筋!)彼の存在感も
流石でした。ベスト・飯富・鳥居耀蔵と、言ってもいいくらい。


此度、厳しい修行の結果(?)ニコ動を貼れるようになりました(^^;)
緒方拳さんの名演が光ります。

注:「必殺」ですけど、暗殺シーンはありません。
 しかし、殉職シーンはありますけど。あと、狙撃失敗シーンもあります。
 それぞれの斟酌で、再生するかどうか判断して下さいませ。
 血が流れるシーンは、ないです。 ←判断材料にどうぞ



鳥居@「必殺」と言えば、忘れられないのが「必殺仕置屋稼業」で、
名優・志村喬さん演ずる、老獪な、だけど、悪役ではない(^^;)鳥居甲斐守耀蔵。
筆頭与力の通夜を訪れた鳥居が、昏倒。
駆け寄った次席与力が思わず、「次の筆頭与力は誰に!」という呼びかけに、
「お前たち次席与力の中から入れ札で決めよ」
それから、票集めのための賄賂・選挙工作。悲劇も生まれ、裏の仕事派生し、遂行され、
ドラマの最後で、次席与力総選挙。いよいよ結果発表!という時に・・・
「役務を離れ何を騒いでおる」と御立腹の奉行鳥居甲斐守耀蔵、登場。
「筆頭与力?わしが兼務すると言ったはずだ」
 えええっ (゜∀゜;ノ)ノ タシカニ、次席与力三人ノ中カラ決めよと言ッタノニ。。。
立ち去る鳥居甲斐守、ふと、足を止めて振り返り、「ついでだ。票を読み上げよ」
結果は、三人の次席与力の票は、各名、1票ずつ。
「自薦の一票のみか、人望がないのう」と皮肉な笑みを残して立ち去ります。
列座の背後で、中村主水が、密かに奉行所内で行われた、選挙結果トトカルチョ(笑)で、
「自薦の一票のみ」と予想していたので、勝利で大喜びして、「完」(^^;)


志村喬さんのラストの皮肉な台詞の言い回しは、「七人の侍」の、
「勝ったのはわしらではない。あの百姓たちだ」に匹敵するほどの味わいでした。
しかし、映画衰退の時期とはいえ、東宝の志村さんが、よく松竹の「必殺」に
出てくださったな~
このことも、貴重です。
ちなみに、後の仕事人のスペシャルでは、うっかりと中村主水は鳥居耀蔵を
暗殺してしまっておりますが(汗)、スペシャルと映画版はノーカウントと
いうことになっておりますです(^^;)


数少ない、良い方(?)の鳥居耀蔵は、「影同心」というドラマに登場。
田村高廣さんが無表情に、主人公チームに指令を出しております。
清濁併せのむというか、自分の手から漏れる悪事を始末するため組織されたのが、
山口崇さん・渡瀬恒彦さん・金子信雄さん演ずる、
影同心たち (だったと思う ^^;) ← スマン、甘利、覚えてない。。。
必殺シリーズの亜流というか、パクリです。ま、いですけど。
鳥居耀蔵から、仕事料が払われていたのかも不明・・・

鳥居さん。これからも、生粋の純度100%の悪役として、時代劇歴史劇で活躍して下さい。
・・・と、言っていいのだろうか(笑)

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by salieri777 | 2013-09-17 23:58 | 徒然なるままに一言
一昨日、ボイジャー1号が、2012年8月に太陽系を脱出していたことが確認されました。
記事は、コチラ

本日は、日本のイプシロン・ロケットも打ち上げ。
野尻泡影(冥王星命名者)先生も雙星彦馬さんもびっくりかな?

感慨深いですね~
えんやこらと、36年前打ち上げられた、ボイジャー1号と2号。
銀河の果て目指して、旅を続けます。エネルギーの切れるまで。
エネルギーの切れた後でも慣性飛行が続くでしょうけど(合ってます?)

ボイジャー1号と2号には、ゴールデン・レコードと呼ばれる、
地球の記録が収録された、ディスクを搭載しております。
55の言語による、あいさつ。コード化された地球の様々な記録。各国の代表的な音楽など。
ドイツは、バッハのブランデンブルク協奏曲
カナダは、グレン・グールド演奏による、平均律クラヴィーア曲集。
ロシアは、ストラヴィンスキーの「春の祭典」
日本は、尺八演奏。他に、アボリジニの歌唱など民族音楽など、いろいろあります。
カール・ゼーガンのアイデアと言われておりますが、
ロックの古典、チャック・ベリー演奏の「ジョニー・B・グッド」も収められております。
ゴールデン・レコードについては、コチラ wikiに丸投げ(^^;)

このディスクを聞く/もしくは触れる人は、いるのでしょうか。銀河の向こうに。
ちなみに、恒星のあるエリアに到達するまで、あと、ほんの4万年ほどです。emoticon-0171-star.gif
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by salieri777 | 2013-09-14 23:55 | 徒然なるままに一言
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「妻は、くノ一」 風野真知雄 著 
 角川文庫(全10巻)




リューザキ弾正に代わり、御前こと、平戸藩前藩主松浦静山公が、
小説「妻は、くノ一」の感想記事をお送りします(爆)


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物語の核心にはふれておらんぞ。すべて分かってしまっては、つまらぬからの。

星と海にしか興味のない、変わり者と噂の平戸藩御舟方天文書物係の雙星彦馬の元に、
ある日、清楚な女性が嫁いできたのさ。
夢のような一か月のあと、妻の織江は突如失踪。
実は、妻の織江は、御庭番配下のくノ一であったのさ
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佳品ドラマに惹かれて、リュー弾は、原作も手に取ってみたそうな。
全10巻。ドラマ化されたのは、中盤までなのさ。
「甲子夜話」から比べると、短いの。しかし、ちゃんと素敵に纏められているのさ。

リュー弾は、彦馬と織江のその後が知りたいくなり、10巻かなりの速度でで読んだそうな。
その後、物語世界の人々と別れ難く、もう一度、最初から読み直したとか。。

「ドラマを先に見てからの読書だったのですが、
原作を読んで、ドラマとの乖離にがっかりすることなく、
また、逆に、ドラマの取捨選択肉付けされた世界との違いに落胆することなく、
恐らく、ドラマも小説も両方楽しめる作品だと思います」 と、言っておるが、
森下屋敷の、あぶな絵、あれは、わしの趣味ではないからの。
雁二郎(@ドラマ版)の奴め!・・・と、ちょっと、わしは苦笑したぞ。


「風采のあがらない二十代後半の藩士の元に、幕府隠密が何故来てしまったのか(爆)
それは、ある意味間違いだったのですが(連爆)
妻の織江を追って、彦馬が江戸に出て来て、平戸藩前藩主松浦静山と出会い、
その『間違い』が、真実となっていきます。
異なる者を排除しない静山は、彦馬の気質を愛で、上手に彼を引き立てて行きます。
筋立てについては、いずれ、本を手に取ってください、ということで、
甘利、触れないでおこうと思います」 だとさ。
暇があれば、「甲子夜話」と共に、読むがいい。無理にとは言わんぞ。


「この小説の人物の魅力について少し、書きたいと思います。
元平戸藩主・静山の酸いも甘いも知り尽くした、
懐の大きな、それでいて、くだけた人物像が魅力的です。
ある意味、乙女心を持った(爆)、他の男性登場人物たちの中で、数少ない、
男気のある登場人物です」
・・・照れるではないか。乙女心と言うのは、純な気質ということかの。
わしにも、あるとは思うが、乙女な松浦静山では、恰好がつかんからの。


くだけた御前に生真面目な彦馬の幼馴染の西海屋が、彦馬に寄り添います。
あと、ドラマ版ではかなり改変されていた、
八丁堀の同心の原田(彼は、乙女ではなく女々しい部類ですが)も、彩ります。
ああ、あやつは、確かに女々しいのう。腕はたつのだがな。
ドラマ版の方が、ちと好感が持ててしまうかもしれんな。

主役の彦馬は、頼りなげでしたが、織江を求める二年間の中で強くたくましくなって、
いきますが、基本、純で一途な、青年です。逆に、ちょっと強くなり過ぎ?

小説とドラマの大きな違いじゃの。小説版では、わしから柔術を習い、
子供たちを守ったり、事件解決のいざこざの中で、結構、活躍しておるのさ。


脇道にそれますが、彦馬がよく話題に出す、野々尻泡影先生のモデルは、星の翁・野尻泡影ですね。
モデルというには、ネーミングが直球すぎますけど(笑)
1930年に発見された、惑星Plutoに、「冥王星」という和名を付けた人物です。
(冥王星自体は、2007年に準惑星になりますが)
ちなみに、彼の弟・大佛次郎は、「鞍馬天狗」の作者です。
一度だけですが、御前が覆面を付けて、颯爽と活躍する部分は、そういった要因?(^^;)

そうなのか?わしにしては、外連味芝居っ気たっぷりのシーンではあったが。
鞍馬天狗か・・・ふふふ。頭巾に中敷を入れてピンと立たせるのは嵐寛十郎っぽいな。


この小説に出てくる女たちは、けっこうしたたかで現実的です。
「美味い飯を炊く」織江。
そういう凝り性の性格と思いきや、「毎日だったらやっていられない。
任務だからこそ、出来る。毎日できる女がいれば自分が嫁にしたいくらい」
居酒屋の、聞き上手な包容力のある女将(実はくノ一)
その「包容力」も演技。こんな女は、そうそういない。男の幻想。
この作品には、殿御に「便利な」女性キャラは一人もいません。
そこも、魅力のひとつです。
織江と雅江。複雑な愛憎相乱れる親子関係も丁寧に描かれていたと思いました。

そうだのう。けっこう、わしすら手の中で踊らされていたような時もあるように思えたしの。
まあ、そこが女人たちの奥深い魅力なのさ。


したたかな女たちに比べ、男たちは、前述のように、基本、乙女心を持った連中です(爆)
御庭番の川村様も、鳥居耀蔵も。
鳥居耀蔵にいたっては、様々な小説・映画・ドラマに描かれてきた、
悪の総帥(^^;)鳥居耀蔵の、そのキャラクター史上かつてない、

イタイ乙女な鳥居耀蔵に描かれており、涙と苦笑が漏れて来てなりません。
本当に、絶妙な気持ち悪さです(爆)

ドラマでは、未登場となった訳ですが、それが一番残念だと思えます。
親友・林述斎の息子じゃったが、「残念な男」であったの。
ドラマ版未登場も「残念」だったがの。後の「妖怪」の片鱗は、それなりに見えておるな。
その頃、わしはおらんがの。
そうそう、中津藩の湯川殿の不在も、残念な仕儀であった。
ドラマでは、台詞に出てくるのみだったのう。
逆に、ミズタク萌えの前には、結構、かわさま萌えが席巻しておったな。 


そして、特筆すべきは、織江を追うため、隠居を目論んだ彦馬が、
急きょ、遠縁の親族・双星家から養子に迎えた、雙星雁二郎です。
壮大な一族の秘密を抱えながら、その泰然自若とした風情と俗っぽさ。
彼の魅力は書きつくせず、宴会芸への飽くなき探求心は、言語道断(汗)
雁二郎主人公のスピンオフ小説を、切に希望いたします、風野先生!
まことに奇妙な奴だのう、あやつは。時には、腹に据えかねることもあるがの。
あやつの吉原豪遊の後、わしが、どれだけ、暫時の質素倹約生活でしのいだか・・・
いかん。あやつのことは、長く語りそうだの。わしもスピンオフ、希望なのさ。


物語は、大団円と行くかと思いきや、文字通り波乱万丈の顛末があります。
その後、御前が夢見た開国は、「あっという間」に訪れる訳ですが、
その「あっという間」は、短くても、決して平坦でないことは、
彦馬の「二年間」を知っている者ならば、分かるはずです。

「開国」までに、わしの死後、三十年かかったが、倒幕は、彦馬の二年間なみに、
短くも激烈であったのう。
あの時期、もし、わしが生きておれば、どのような行動をとっておったかの。
鞍馬天狗になっておっただろうて? 雁二郎、変なことは申すな。


そして、続編「妻は、くノ一 蛇の巻」、「姫は、三十一」へといざなわれる訳ですが、
喜んで、そちらにも行ける、作品です。
だとさ。
わしも、喜んで、そちらに参るぞ。

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by salieri777 | 2013-09-12 21:49 | 乱読積読文庫
推理小説・ドラマに、「Who done it 」という手法があります。
先に、犯人が犯行に及ぶところを描写/見せて、
そのあと、名探偵役の人が、犯人の巧妙なアリバイ・仕掛けなどを
暴いていく形態です。
「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」などが、このカテゴリーになります。

金田一耕助シリーズが多数映画化された時代、
ある映画で「〇〇さんが殺人犯に挑む!」という宣伝に、
原作者の横溝正史センセが、「フーダン・イットになったなあ」と苦笑したそうです。

さて、コントロールされている。おもてなしをする。
言い切っちゃいました。
7年後の「結論」に向けて、
じっちゃんの名にかけて、魅力的な事件解決の手腕を見たいものです。

「じっちゃんって、誰だよ!」by天野春子(「袖の春子」が、ミズタクをしめるシーン)
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by salieri777 | 2013-09-10 14:39 | 徒然なるままに一言
時代劇の名匠が、またひとり・・・(涙)

去る7月20日に、脚本家の野上龍雄さんが亡くなられていたことが、発表されました。
記事 コチラ

野上さんというと、必殺の主水シリーズの屋台骨を作り上げた功労者の御一人です。
また、映画の世界でも、東映時代劇の復権となった、「柳生一族の陰謀」は、
<共同脚本>ではありますが、野上エッセンスも濃厚な、娯楽時代劇の金字塔です。

「必殺」では、主水シリーズの初作となる「仕置人」の第1話。
名作「いのちを売ってさらし首」そして、「人間のクズやお払い」(これも名作!)
中村主水というキャラクターを作り上げた功労者の一人でもあります。

「新・仕置人」の第1話では、主水と鉄の夢のコンビ再結成話を書き、
ラス前の第40話で、今作の通奏低音「寅の会・用心棒の死神」の伏線大改修を果たしました。
(注:死神の設定は、第1話のメガホンを取った、工藤栄一監督のアイデアです)
必殺シリーズ10周年の「仕事人大集合」も記念作として名作でした。 当該記事 コチラ

そして、前述の、映画「柳生一族の陰謀」(1978年東映作品)
これまた、裏エピ満載の作品ですが(汗)、脚本を読んで、「面白い」と感じた、
萬屋錦之介に出演を決意させ、実現した東映にとっては12年ぶりの時代劇巨編です。

錦之介演じる、柳生但馬守。濃いですよ。。。
家光のため、徳川幕府安泰のためには、柳生が権力を掌握することこそ正義と信じて、
反対勢力を潰していき、必要とあらば、味方すら斬り捨てて行く冷徹な柳生但馬守。
智謀策略、権謀術策、陰謀、暗躍、裏切、暗殺の見本市のようです。
その柳生但馬守が遭遇する、思わぬどんでん返しの顛末。
「夢だ、夢だ、夢でござる!」と狂乱するエンディングは今でも語り草です。
この映画で、柳生十兵衛を演じた千葉真一は、その後も十兵衛を当たり役としました。

野上さんには、その他にも、時代劇以外にも活躍されましたが、
訃報に接し、「必殺」シリーズと「柳生一族の陰謀」が真っ先に思い起こされました。
権力とそれに虐げられた人々の深い心理描写に長けた「情」の人だったと思います。

また、寂しくなります。


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「柳生一族の陰謀」(1978年東映作品)
監督 深作欣次
脚本 野上龍雄・松田寛夫
出演 萬屋錦之介 千葉真一 松方弘樹 
 三船敏郎 丹波哲朗 成田三喜夫 他

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by salieri777 | 2013-09-07 23:56 | 徒然なるままに一言

防災週間・・・

今年は、8月30日から9月5日まで、防災週間でした。

9月4日、朝から天気が悪く、雷鳴も時折り・・・

すると、震度3の地震が。しかも、その直後に、非常に大きな雷。
天地創造、世界最後の日の序奏もかくやと思った一瞬でした。

備えあれば憂いなし。いや、備えあっても憂いなくならず。

しかし、今出来ることをやっておくしかありません。
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新しく、購入しました。
キャップを外すと、パーソナルデーターを記入したメモが入っております。
このレスキューホイッスルを使用する日が来なければ良いのですが。

メモって、私の「その後」の時に必要な物なのですね。
記入している時に気づきました。

メモが役に立つその前まで、懸命に生き残る努力をしたいと思っております。
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by salieri777 | 2013-09-06 19:13