怒れ、大魔神!~戦国良質娯楽時代劇~
2010年 05月 02日
江戸物も好きですが、戦国娯楽時代劇も好きです。
その中で特異な映画だったのが、大映「大魔神」シリーズでした。
3作品製作されましたが、いずれも設定は、「戦国時代」
下克上、御家再興の中で描かれたのが、「大魔神」
隣国から攻められた状況の中で描かれたのが、「大魔神 怒る」
苛烈な領主の領民への使役強要の中で描かれたのが、「大魔神 逆襲」
はい、コチラです↓↓ ぶるーれい持ってないけど(^^;)
やはり、第1作が一番好きです♪
家老の裏切りで城を追われた若君と姫。
数年後、その悪家老の治める領地圧制。
人々の信仰の対象であった、荒ぶる神の石像への無礼。
石像から動き出す、荒ぶる神。
荒ぶる神は、悪家老一派を駆逐します。
凄いのは、その先の設定。
荒ぶる神は太古の神であって、決して「善」ではありません。
太古の力を解き放った大魔神は、村人に対しても攻撃を・・・
嘆願する、若君や姫。しかし、荒ぶる神は聞き入れません。
子供が犠牲になりかけた時、姫が咄嗟に身を投げ出します。
それを見て、ようやく解き放った怒りを納める大魔神。
荒ぶる力を止めた大魔神は、土くれとなり、魂のみが何処かへ・・・(第二作に続く。。笑)
映画音楽の巨匠・伊福部昭の重厚で不安定感のある音階による劇伴も最高でした!
荒ぶる神自体に「善悪」がない設定は衝撃でした。
実は、京都に旅行した際、大映撮影所に「見学させてください」(爆)と、
申し入れたことがあります(当時、倉庫に使用した大魔神が保管されていました)
断られて(笑)、次は、「必殺シリーズ」の撮影が行われている、松竹撮影所へ(爆)
今、大魔神像は、海洋堂さんに引き取られ、玄関先に飾られているとか。
微妙に位置を変えているとか、夜中に歩いているとか、伝説を継続しているようです(^^;)
なお、今、テレビドラマとなっている、作品にはなんら、興味はございません(-_-#)