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武田軍の足軽大将リューザキ弾正、通称リュー弾♪またの名をカラボリーナ・ドルイスカヤ(爆)最近、草弾師匠という官位(笑)も授かりました☆ 諸国、諸時代、諸かるちゃーを 徒然なるままへめぐります


by リューザキ弾正
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久々の(?)池波ワールド堪能~「闇の狩人」他、読破!

再来年の大河ドラマの正式発表がありませんねえ~
あったら、あったで、イヤだなぁ。。。(^^;;)
アレだったら、「軍師官兵衛」 の方がまだマシに思えるような・・・(笑)
そして・・・「必殺仕事人2014」の製作発表も気配がないですね~(;_;)
さて、気分を変えて・・・読書感想文です(^^)
池波正太郎作「殺しの掟」「闇の狩人」
・・・まったく、気分を変えておりませんねえ~あきれますね~ (*´・ω・)(・ω・`*)

「闇の狩人」
大きな盗賊一派の跡目抗争と、江戸の香具師の元締の縄張り争い。
それぞれ異なる争いが、記憶をなくした若侍・谷川弥太郎の存在により、
複雑に絡み合い、それぞれが収集していくさまが描かれております。
記憶喪失の弥太郎がいいキャラをしてます。
「名付け親」の盗賊の弥平次が、彼を裏社会から脱出させようと
腐心するさまは、実に涙ぐましい。
困窮する弥太郎を援助しながら「仕掛人」として道具扱いとなる元締と
自分の利益を顧みず弥太郎の身を心配する盗賊小頭の弥平次の顛末の差が、
如実でした。最後の締めの部分のしみじみさが心地よいです。

「殺しの掟」
短編集です。梅安シリーズなどの後の池波作品の習作といった感じです。
たとえば、「梅雨の湯豆腐」は、梅安作品に欠かせない、彦次郎主役の一編です。
もっとも、彦さん、最後に殺されております。
キャラとして完成度が高かったので、後に梅安シリーズを作る時、組み込んだのでしょう。
表題作「殺しの掟」は、テレビ「必殺仕掛人」の叩き台になったことでも知られています。
この一作と、発表したばかりの小説の主役、仕掛人・藤枝梅安を合わせて、
テレビドラマにしました。
ちなみに、話の筋の改変は許さない、池波御大。
ドラマ「鬼平犯科帳」のネタが尽きた時に、「殺しの掟」を鬼平向けに作り直しました。
(それは、OKなのか?)
ですので、ドラマ版の「鬼平」と「仕掛人」には、同じエピの話が・・・(笑)
それぞれのドラマに、昇華させることになる佳品とも言えます。
その他、様々な裏世界に生きる人々を全九編の小説に表しております。

いろいろと登場人物がそれぞれに出てきますが、
同じ名前の良く似た稼業の別の人(爆)そのような人が出てきます。
同じ名前の同じ稼業の、後のお馴染みの人や、料理屋なども出てきます。
池波ワールドを楽しめる作品です。

久々の(?)池波ワールド堪能~「闇の狩人」他、読破!_f0182920_923115.jpg


「闇の狩人」池波正太郎 作
(新潮文庫)


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「殺しの掟」池波正太郎 作
(新潮文庫)

by salieri777 | 2013-11-24 23:18 | 乱読積読文庫