峰不二子のモデルと噂された女
2013年 12月 12日
峰不二子は、真木よう子がヨカッタナーと、言う声がありました。
彼女の狸っぽい顔立ちを見ていたら、「あの女性」を思い出しました。
彼女の名前は、マリアンヌ・フェイスフル。
英国のシンガーです。
峰不二子のモデルとなった、と言われております。
結論から言うと、原作者モンキー・パンチが否定して、
この説はなくなったようです。
原作が発表になった、一年後の映画で、素肌にライダーズスーツを着こなし、
バイクを走らせる彼女の姿は、「峰不二子」のモデルではないでしょうが、
アニメ版などに、影響を与えた可能性は大いにあったと思います。
マリアンヌ・フェイスフルは、ハプスブルグ家の血を引く貴族の家系で、
母方は、「マゾヒズム」という言葉を生み出した、作家のマゾッホ男爵になります。
2009年のインタビューでは、従兄弟の死によって、
マゾッホ男爵の家督を受け継いだとか。
しかし、彼女は、そういった家系や、歌手というより、英国ロックグループ、
ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの恋人として知られた女性でした。
ストーンズや彼らの友人から送られた歌をヒットさせ、私生活では、
ミックの恋人として華やかに暮らしていたのですが・・・
当時の御多分にも漏れず、ドラッグの虜になります。
麻薬所持による逮捕、流産、自殺未遂。。。そのコケテッシュな美貌から、
天使のようなマリアンヌと呼ばれていた女性が、絵に書いたような転落の人生。
背徳と堕落の女王となっていきます。
恋人ミック・ジャガーも彼女の麻薬浸りには辟易として「シスター・モーフィン」と
歌います。(モーフィン=モルヒネです)
ストーンズに名曲「ワイルド・ホーシィズ」を残して、マリアンヌとミックは破局。
彼女に残ったのは、ボロボロの身体と傷ついた心。
一番の特徴は、過度のドラッグ・酒・タバコの影響の果ての、老婆のようなしわがれた声。
かつての甘い声は、微塵も感じさせることはありません。
メディアから、「わずか数年で50年分年を取った」とまで言われてしまいます。
その後、彼女は更生し(声はしわがれたままですが)、
アルバム「Broken Engrish」(意味としては、「くだけた英語」ですけど、
「壊れた英国人=マリアンヌ」のダブルミーニングでしょう)で再出発。
彼女らしい皮肉とユーモアに混じった復活宣言でした。
その後も、トム・ウェイツや、U2のボノとエッジによる楽曲を発表。
クルト・ワイルのカバー曲をリリースしたり、酸いも甘いもかみ分けた、
味深いシンガーとして、現在も活躍しております。
女優としては、ソフィア・コッポラ監督作品「マリー・アントワネット」で、
女帝マリア・テレジアを演じております。
(ハプスブルグ家の血筋が物をいったのでしょうか? ^^;)
女性として、激動の60年代70年代のカルチャーシーンを生き抜いた彼女は、
やはり、峰不二子のような強靭な、女性と言えるでしょう。
ちなみに・・・リュー弾的、「ルパン三世」実写化妄想キャスト
(今からでも、まだ間に合うぞぉ!・・・な訳はないか。。。)
ルパン三世 唐沢寿明
次元大介 阿部寛
十三代目石川五右衛門 松田龍平
銭形警部 佐藤浩市
峰不二子 真木よう子
マモー 中村嘉葎雄
クラリス・ド・カリオストロ 能年玲奈(← 今、思いついた ^^;)
アイドル真っ只中の「ビフォアー」
サバイバル後の「アフター」(^^;)
「トワイライトゾーンに落ち込んで生還してきた女」との異名もとりました(^^;;)